東京エスメラルダ

オトナによるオトナだましぃな日記 @田舎

この夏、この人は近いうち結婚できると確信した男性、やっぱり独身のままかもと思った女性(前編)

男性の知人と女性の知人の話です。結婚を望んでおり、本人も良い人なのになぜだかずっと未婚のままで来てしまった独男独女のアラフォーさんの知人はたくさんいます。今回は、この夏に久しぶりに会ってお話しした男性と女性の知人に垣間見えた両極端な分岐点を書きたいと思います。

 

★シャイで理想が高いAくんは婚活の浮き沈みを経て着実に前進していた

Aくんはアラフォー未婚男性です。一流私立大卒で外資系企業にお勤め、職場に女性が少なく、ハンサムではない小太りの体型で、シャイなため壊滅的に会話が苦手。それら三重苦を背負っての婚活が実ることのないまま40代になってしまいました。

友人が陰で評するには、Aくんは結婚相手への理想が高いとのこと。本人は決して高学歴や高収入を鼻にかけるような高慢な男性ではないのですが、相手に求めていることが現実的ではないというのです。まあよくある話ですが「若くて可愛い子」に固執しすぎていると。せっかく友人たちが色々と結婚向きの女性を紹介しても、結局「顔が好みじゃないから」「40のババアなんか冗談じゃない」とその場でシャットアウトしてしまう。

おまけに超シャイで自分から連絡先を聞くこともできない、デートにも誘えない、会話もできず無口な人になってしまう。これではどんなに出会いが多くても、本人が結婚向きのスペックでも、圧倒的に「縁」が続かないのです。

紹介してくれた友達はだんだん紹介してくれなくなりました。そこでAくんも自ら結婚相談所や婚活サイトなどに登録して頑張りました。でもやっぱり「画像がはっきりしなかったけど会ってみたらすごいブス(ババア)だった」「2〜3回メールでやりとりしてなんかそのままになった」「申し込みへのOKが全然来ないからイヤになった」と散々な結果だったそうです。

いわゆる婚活疲れ、ってありますよね。Aくんももう5年近くそうやって若くて可愛い子を探して、結局誰とも付き合えずただ5歳も歳をとって40代に乗っかってしまいました。もはや友達は彼自身の考え方に問題があると感じていました。もうさすがに本人も諦めたんじゃないの?と誰もが思っていたこの夏、Aくんから浮いた話が出たのです。

婚活疲れの谷を抜けたAくんは、もう一度お見合いをしてみました。そして相手の女性が気に入ったとのことでした。ついに若い子を見つけたのか?!と周囲がどよめくと、全然若くねえよ40だもんと首をふり、でも才女で面白いんだ、とのこと。あれだけこだわっていた「若くて可愛い子」というファクターは全く含まれていません(笑)

そもそもAくんは硬派なインテリです。そんな彼が若くて可愛いだけのバカみたいな女を選ぶはずはないと友人たちは思っていました。(そして残念ながら若くて可愛い&教養のあるお嬢さんがAくんを選ぶ強力な理由も思い当たらず、、、)

Aくん曰く、会ってみたらなかなかルックスが好みだった、40だけど若く見えるし、教養のある人で話してて好きになれそうだったとのこと。誘い方がわからないからどうしようかなー、と頭をカキカキしているAくんは、紆余曲折の婚活を確実に一歩乗り越えたように見えました。

Aくんは若くて可愛い女を連れ回してのぼせ上がったりセックスに溺れたり、結婚をそんな風に解釈するには知的で真面目すぎるのです。本人がそこに気づいていないのかなと思っていました。彼が一緒にいて疲れない女性とは、まず同じように教養とマナーを身につけていることが必須だと思います。そして年齢の割りにはシャイな彼を上手に扱ってくれる経験と包容力が必要です。それにはある程度落ち着いた年齢の女性の方が合うのではないかと。友達はみんなそのように思っていました。

Aくんも長きに渡る婚活の末、ただの幼稚な理想から、結婚相手の条件を客観的な目で分析し始めたのか、あるいはいろんな女性と会ってみて、結婚した友達の話も聞いたりして、自分の結婚相手には現実的にはこういう人が楽しいなあと肌感覚で芽生えてきたのか、なかなか気にいってデートに誘うところまで到達しない彼が好意を抱ける相手を見つけたのです。それもとてもまともな相手、これが肝要です。

今回の彼女とうまくいくかどうかわかりませんが、女性の目から婚活男子としてのAくんをみていると、今回の選択は大きな節目のように見えました。今回がダメでも彼は今後結婚向きの相手をどんどん見極めていけるのではないかと。若くて可愛い子に固執していたら彼女すらできない無駄な年月を過ごして白髪と脂肪が増え髪の毛が減っただけでしたが、今回のお相手選びで確実に今後の方向性が変わったはずです。

傍目にも、ようやく「結婚相手」を探し始めたんだなとわかりました。若くて顔が可愛い子はアラフォーの非モテ男性には厳しいかもしれない、でも包容力のある知的な女性はたくさんいます。その中から今回のように好みのルックスを選べばいいのです。出現率がかなりアップします。

シャイなのでどうやってデートまでこぎつけるか難関は続きますが、Aくんは必ず結婚できる人だと友人たちの間でも確信した、というお話でした。

 

逆に、一生独身のままかも…と思った女性の話は次回後編で。。。