東京エスメラルダ

オトナによるオトナだましぃな日記 in Tokyo

アラフォー事実婚準備中:入籍を急がせる田舎の親戚達の価値観と思惑

アラフォーで出会った彼と数年おつきあいの末に同居し、

お互い入籍には慎重なので言うなれば事実婚の準備段階にあります。

 

実家周りのことはお互いに自分たちで処理しあてにしたり依存したりしない、

そのような暗黙のルールでやってきましたが、

不測の事態には互いを支え合うというパートナーシップでやっていました。

 

そんな中、ついに彼の実家の行事を手伝うことがありました。

 

親御さんとは以前に恋人として挨拶だけ済ませており、

そこでは特段何を言われるでもなく彼の帰省時にたまに土産を預ける程度でした。

 

しかし、親戚達はそのような私たちの関係を放っておいてはくれなかったのです。

実家の行事の際、彼とわたしはガッツリと詰められたのでした。

 

◎「内縁の妻」と呼ばれる

若い方にはピンとこないでしょうが、田舎の昭和世代のジジババたちには「パートナー」という概念がありません。事実婚なんてもちろん通じません。

パートナーは対等な関係性をイメージさせますが、内縁の妻には過去の後ろ暗さや、正妻になれない事情を彷彿とされられるわけです。

彼とわたしはいい年をしてダラダラといい加減な関係を続ける、不安定でどっちつかずの人間として位置付けをされました。

 

◎パートナーなどは中途半端な関係、「さっさと入籍をすませなさい」

ある意味嫁として認められているとも受け取れるのですが、とにかくいい大人が一緒に住んでいるのだったらさっさと籍を入れなさい、という考え以外ありません。

入籍しないのはお互いに覚悟が中途半端で責任を取りたくないという逃げがあるからだ、といったようなマイナスなイメージしか持たれていないようです。

法律で縛らないととにかく周囲は安心しないようでした。入籍を伴わない男女の付き合いはあくまでも認められない非公式なものという価値観でした。

 

◎「身を固めて実家に戻れ」

親御さん自体は彼の生き方を認めているのですが、親戚はそうではありませんでした。いつまでも一人前になりきれない困った放蕩息子といった感じでした。田舎はとかく親の家の敷地内か近所に子供が自分の家を建て、子が親元から独立するという概念がありません。何歳になっても子は親の付属物で、外に働きに出たとしてもいずれは実家へ戻るのが当たり前だという文化です。

彼も手伝いの人手として参加した恋人のわたしを正式に妻とし、親と一緒に田舎の家に同居するよう繰り返し諭されていました。

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普通なら「もう実質お嫁さんなんだから早く籍を入れないとね」という言葉は嬉しいのでしょうが、わたしは「いや、それは、そんなつもりで来たわけじゃないし、現在はそういうプランで考えてないし」というウキウキのウの字も感じず、ただただプレッシャーを感じていました。

やっぱりわたしはかれと入籍したいわけではなく、今の関係が居心地がいいのだと再認識したわけです。

 

こちらも昭和の田舎出身の女ですので田舎の親戚達の言いたいことはわかります。しかし、彼らの思惑もいやというほど透けて見えるわけです。

・親戚の独身男のお世話係を確保したい

・親の介護者として女手を確保しておきたい

・ついでに墓守も押し付けたい

 

そう、アラフォー以上の独身男が背負っている家の面倒ごとを一手に引き受けてくれる労働力としての女手が必要、それこそが求められているのです。

親戚が本心で考えていることは、自分たちにそれらの面倒がふりかかるのを避けたい、だから一刻も早く、誰でもいいから無料の労働力=嫁がほしい。

 

今回わたしは自分の親に事前に相談しました。嫁ではないけれど彼が困っているので助けに行ってあげるべきだろうか、と。

わたしの親は、お盆や正月の帰省に彼の実家に帰ることや、相手の親御さんの病院への付き添いなどすることは許してくれませんでした。正式な関係でないからこそ、実家に深入りするのはまだすべきではないと。

しかし今回は彼が困っているということもあり、恋人を助けるという意味で行っておあげなさいと許しがでました。

 

わたしは恋人で、困っている彼を手伝いに行った、たまたまその場所が彼の実家の行事だったというだけというスタンスです。それが仕事のイベントだったとしても、困っている彼を恋人として助けるという気持ちもスタンスも同じです。

 

正直、彼の親戚たちの期待は理解できます。面倒は片付けてしまいたいのでしょう。

だけど、彼らの期待する形は、彼やわたしの今までの生活を捨ててさせ田舎で生活することであり、それは私たちの人生の多くの努力を無駄にして犠牲を強いることです。

 

こんな話、彼自身が絶対に受け入れません。

 

もちろん、わたしも絶対無理です。こちらに何のメリットもないからです。結婚できるからいいだろう、正式な関係になれてうれしいだろうという価値観を持たないからです。嫁でもなく、入籍も望まないわたしに、介護だの墓だのの責任だけ押し付けても承諾するわけがありません。買い手のない田舎の家の相続権などでは割に合いません。

 

私たちカップルは、それぞれの実家の面倒もそれぞれで解決するし、相手の家の遺産などもあてにする気がさらさらありません。それが今の私たちのスタイルだからこそ長続きをしているのです。

田舎の昔ながらの入籍や家と家とのつながりや、親と子の関係、家内労働力としての嫁の立場など、かえってそれがうまくいっていた私たちの関係性を壊してしまうでしょう。互いを支え合う親切心や自立心を法で縛りつけようとするなら、わたしは彼と別れてしまうと思います。

少なくともこの話を聞いたわたしの親は、それ以後彼の実家行事をわたしが手伝うことに難色を示しました。普通なら早く嫁にもらってもらえというところですが、似たような田舎の親世代でも、入籍して得られるメリットがなければ娘を自分たちの手元に置いておいた方が苦労させずにすむと考えているようです。当然ながら、わたしも自分の実家での果たすべき責任や役割があります。

 

たぶん、彼は自分の行き方を貫くと思うし、それは彼の親御さんが許したことなのだから、外野からとやかく言われることではないとわたしは思います。

内縁関係みたいないい加減なことはやめて入籍しろと押し付けるなら、わたしは2度と彼の実家へは行かないと決めています。今まで通り彼が自分で対処するだけです。彼だけで足りなければ、わたしではなく彼の兄弟や兄弟の嫁や親戚が協力すればいいのです。わたしは彼に養ってもらっているわけではないし、相続権もない、ただの親切な友人なのですから。

 

入籍をせずにそれぞれの責任を果たすのは難しいという初めての実体験を積みました。果たすべき責任は果たし、根気よく理解を求め、ちょうど良い距離を見つけねばなりません。おそらく、ある程度の親戚づきあいは捨てる、諦めるという可能性も出てくるでしょう。それでも自分たちの人生、自分たちで選んだ生き方をするのだと、この年齢だからこそ強く意識しています。