東京エスメラルダ

オトナによるオトナだましぃな日記 @田舎

無料音ゲー『ディズニー ミュージックパレード』のおもしろさをどうしても書きたい。

ディズニーの曲のリズムゲームアプリです。

珍しくハマってやりこんでいるので、

どこがどんなふうにおもしろいのか主に音楽目線でもっと詳しく書かせてください。

どんなゲームかの過去記事はコチラ↓

tokyoesmeralda.hatenablog.com

 

名曲でプレイすると音楽との一体感がすごい

タイトーの公式で確認したら、収録曲は48曲くらいあるとのことでした。ディズニーの各作品が現時点で16種類くらいあり、1作品につき2〜4曲ずつ選曲されています。テーマソングとかその作品の代表曲といった誰もが聞いたことのある曲が多いのでディズニーファンでなくても始めやすいし楽しめると思います。

アナ雪の「レット・イット・ゴー」とかライオン・キングの「サークル・オブ・ライフ」とか、世界的に大ヒットした作品のテーマソングはやっぱり曲自体が良いので何回ゲームしても感動があるんですよ。ミスなくできた!っていうゲーム性だけでなく、良い曲だな〜と聴きながらゲームを進行していくと、音楽と一体になってる独特の陶酔感を経験できるんです。いにしえの音ゲーパラッパラッパーやおなじみの太鼓の達人にはない感覚だなーと個人的に思うんですよねー。

 

古い作品や知らない曲でもアレンジが巧妙でハマる

知らない曲でもやっぱりよくできた魅力的な曲だなと気付かされることがあります。私はディズニー映画が好きな方だと思いますが、それでも古い作品や観てない作品の作中曲などは知らないものも多い。

あっこの曲知らないなーと思いながらeasyモードから練習して何度も聴いていくうちに、ゲーム用にした曲のアレンジが絶妙に心地いいことに気付かされるんです。

例えば、眠れる森の美女の「私は不思議」という曲は、本来の作中ではお姫様が森をゆっくりと歩きながらつぶやくように口ずさむ非常にスローな曲です。近年はディズニーもポップスみたいな曲が多いですが、眠れる森の美女は1950年代の作品なので、曲もクラシックで歌い方も声楽的で優雅。

ゲームではこれを少しテンポアップしてボサノバっぽいアレンジにしています。メロディもリズムの刻みも昔の作品らしく一見(一聴?)単調な繰り返しなのですが、現代的なアレンジが効いていてリズムを覚えやすくなってるんですよね。濃淡や強弱がすごくうまいことつけられています。

他にアレンジが絶妙と思う曲は、ライオン・キングの「愛を感じて」もサンバっぽい仕上がりでおもしろい。ピーター・パンの「右から2番目の星」はスローテンポな曲ですが、ジャズっぽい仕上がりになっており、裏カウントをとったり大人っぽい感じが素敵です。変調が独特な曲の多いふしぎの国のアリスの中では「時間に遅れた」という曲、ビッグバンドが演奏するブロードウェイミュージカル風の派手なアレンジになっており、イントロから最後までゲームしながら踊ってるような感じでとっても気持ちいいです。

あらためてディズニーの曲って良い曲だなーって新発見があります。

 

歌と伴奏が入り乱れる、リズムの聴き分けが意外と難しい

モードを難しくしていくと、歌(メインメロディ)のリズムの刻みが細かくなってきます。1秒に1タップだったのが4タップとかなってくる。ミューパレはさらにそのメインメロディに伴奏の楽器のリズムが混ざってくるのがおもしろいです。

通常、音楽で歌があると耳は歌声を聞こうとしますよね、歌が途切れている時は楽器の音やリズムを聴き取る。でも曲って実際は、ゆったりした歌の後ろでピアノやフルートが早いリズムを刻んでいたりするじゃないですか。このゲームの難易度が高いモードでは(ココを一番書きたい)このゆったりした歌のリズムと、裏で流れている伴奏の楽器の早いリズムを、絶妙〜に交互に混ぜ込んできやがる。これが難しいしおもしろい!

レビューでも難しすぎるって怒ってる人をたまに見かけるのですが(笑)単にテンポがめちゃくちゃ高速とかタップやフリックがたくさん混ざってて難しいんじゃなくて、時に歌、時に歌の裏の伴奏からリズムを聴き分けないといけない。

♪ラ〜ラ〜ラ〜ってゆったりした歌に気を取られていると、突然♪ラ〜の後ろで流れていたピアノのタッタララッタッタ!みたいなビートを叩けと指示してくる。メインメロディではなく一瞬だけ伴奏のリズムを拾えと言ってきたりする。高難易度モードになるほどそれが高速で交互入り混じり方が細かくなってたりするんです。

伴奏も、ドラムとトランペットとフルートなど複数の楽器が同時に鳴ってるとき、拾うリズムも楽器ごとにどんどん移り変わっていくので、今自分が何の音を聴いてるのか必死になります笑

もちろんタップやフリックやホールドなど指の操作も複雑なるので操作性も難易度が上がるのですが、そもそも今のリズムがどの音を拾って刻まれてるのかちゃんと聴き分けないとできない、歌のメロディーだけ覚えても完全攻略はできない仕組みになっています。

あとディズニーならではっぽいこと。ゆっくりな曲なのに妙にやりにくい!と思ったのが眠れる森の美女の「いつか夢で」。なんでなんで?と焦ってたら後でワルツだったことに気づく。3拍子よ?たとえば4拍なら2秒おきにリズムの展開があるとしたら、3拍なら1.5秒置き。曲はゆっくりのはずなのに展開が早く感じるんです。ワルツの音ゲーなんかここ以外にないんじゃない!?

映画とリンクする美しい画像と音の疾走感が気持ちいい

たぶん製作側が一番力を入れてるのは音楽とともに変わる画像だと思います。映画のシーンとリンクする風景が音楽に合わせて流れていきます。光の点画のようなタッチで、キラキラと光の粒が輝いており、色が溢れそれはそれは美しくうっとりするような世界が広がっています。

映画のシーンも再現されておりファンにはたまりません。しかし、プレイ中は高速で動くタップポイントを目で追うのに必死で、美しい背景をゆっくり見る余裕などありません(泣)あえて簡単なeasyモードでプレイして、じっくり背景を見てみることで改めてよくできているな美しいなと気づいて楽しめます。

また、テンポの良い曲と背景のコンビネーションにより耳と目の両方で疾走感を感じることができるので、やっててとってもアガります!

おすすめの曲はリロ&スティッチの「ハワイアン・ローラー・コースター・ライド」サーフボード上からの視点という斬新な構図で、波の間や水しぶき、イルカの並走などとっても楽しい仕掛けがアップテンポの曲と合わさって最高の気分になります。

ピーター・パンの「きみもとべるよ!」は空中を飛んでいる風景です。空中ですので流れてくるタップポイントの向きも横スクロールや逆スクロールなど縦横無尽で、星空の風景を下に見ながら空を飛んでいる醍醐味が味わえます。かなり高速でビートがしっかり効いている曲なので、ワクワクしながら最後まで走り抜けるようにプレイできます。

アラジンの「ホール・ニュー・ワールド」は映画の魔法のじゅうたんでお空を飛ぶ名シーンがとてもよく再現されています。♪ア・ホール・ニューワ〜のところで鳥の群れと並ぶシーンがありますが、ゲームの中でも同じ体験ができていつ見てもロマンチックできれいだなと思います。デュエットなので曲もアラジンパートとジャスミンパートに分かれています。

 

そもそもミュージカルソングであることのおもしろさ

曲で言うと美女と野獣の「ひとりぼっちの晩餐会」、アラジンの「アリ王子のお通り」、ふしぎの国のアリスの「バラを赤く塗ろう」、アナ雪の「おとなになったら」など。もともとミュージカルの曲なんだって思い出せるアレンジになっています。

そう、ミュージカルってもともと歌がセリフですよね。場面に合わせて呟いたり早口に捲し立てたりしながら歌うもの。ゲームの方もそのような要素を取り入れていて、リズムと歌がちょっとずれたり、曲の中でリズムもゆっくりになったり早くなったり変わります。(普通の歌謡曲だったらありえない)

突然リズムがピタッと止まったかと思えば、伴奏がなくなってセリフっぽい歌だけになり、同じ拍子でスピードだけ超速に上がって行ったり、あらためてコレお子様には無理じゃない?クラシックとかミュージカルの文化に触れてない若い子は意味わからないんじゃない?ディズニーとタイトーでスゲーの作ったな!って感心してしまいます。

 

とにかく元気が出る!プリンセス&ガールズソング

何歳になってもプリンセスとか女の子の応援ソングみたいなのは心がはずみます!

ミッキー&フレンズの「ミニーのユー・フー!」、リトル・マーメイドの「パート・オブ・ユア・ワールド」、シンデレラの「これが恋かしら」、白雪姫の「いつか王子様が」、塔の上のラプンツェルの「自由への扉」など。

女の子の夢見る気持ち、前向きで弾けるような若さなど、明るい曲調やテンポの良さに表れています。疲れた夜でも沈みがちな雨の日でも、プレイしているうちに本当に元気になってきます。気がついたら「ユーフー!」って歌ってますから(笑)

 

ーーー以上です。

単にリズムを合わせればいいっていう楽しみ方だけではなく、

音楽の成り立ちとか、

歌と伴奏や楽器をどう使ってどういう刻みで構成しているかとか、

ミュージカルをそのままぶちこんで来たぜ!みたいな、

ディズニーミュージカルならではの味わい方があるおもしろいゲームだと思います。

 

7月22日がリリースしてからのハーフ・アニバーサリーということで、

いろんなキャンペーンがあるそうなのでこれからも楽しみにしています!