幸せな結婚生活を送っている友達の話をいろいろと聞いていて、私ならそういう旦那無理だな〜と思うことが何度もあります。でも言われてしまうのです、あなたは忍耐が足りない、包容力がないのでは?と。
この度は我慢の仕方について考えてみました。
結婚している友人が耐えているというあるある案件
・夫の浮気
・お金にルーズ
・男尊女卑
・家庭に無関心 など
浮気を繰り返したりだとか、隠れ借金があったとか、モラハラな態度をとるとか、子育てや家事が完全ワンオペだとかです。程度問題だと思いますが、やっぱりそんな結婚生活っていやだわ、そんな男性とはやっていけないと思って当然な内容だと思います。
でも世の人妻は、実際にこのようなことを我慢して、日々結婚生活を続けているんですよね。つまらない男を選ぶから苦労するのだと思っていましたが、上記のような苦労話、既婚者の愚痴や相談、アラフォーともなりますと全然珍しくないのです。
そう考えると、私の「ありえない、無理!」「そんな男性とは一緒にやっていけない!」という結論の導き方は、やはり人として忍耐力に欠けているのかもしれません。
みんな多かれ少なかれグレーゾーンを含め上記のようなことがあり、現在進行形も含めて夫婦険悪になったり子供の前だけとり澄ましたりしながら「耐えて」いるんですね。そして乗り越えた人が長い結婚生活を続けている。
なんのために耐えるの?という部分では、多くは子供のため(お金のため)だと予想しますが、別れた方が幸せ、という結論を選ばないで耐える方を選んでいる人が圧倒的に多いのだと、既婚者の友達の愚痴や相談の数で実感します。
ではなぜ彼女たちは耐えられるのか?子供のため、という大きな要素を一旦置いといて考え方からアプローチしてみました。
私も会社などでは忍耐強いことで定評をいただいているので、そこそこ耐性はあるほうだと思うのですが、「耐えた先」の設定がどこかが違うのかなと思いました。
私の場合、我慢の先は「終わり」しかありません。堪えるのにも限界があるという考えで、いわゆる減点方式なのです。
我慢その1でマイナス10点、また同じことでマイナス10点、その間は気を取り直して普通に過ごせますがマイナス点が復活することはありません。そうやってチリも積もっていき、持ち点がゼロになったら我慢の限界、はい終了〜ということになってしまう。
これではいくら持ち点がたくさんあっても、マイナスの単位が少しずつでも、気が長くて年数をかけても、減点し続ければいつかはゼロになりますよね。
そうなんです、我慢して我慢してハイこれ以上はもう無理という状況、過去の恋愛や職場でも心当たりがあります!
一方で、続いている人たちの耐え方は、どこかのタイミングで加点をしているのではないでしょうか。それも問題点の改善以外での加点。問題点は改善してないけど別な良いところもあるから良しとする方式。
例/またこいつ浮気しやがってマイナス70点!とはいえ生活は豊かで夏休みの豪華な海外旅行でプラス30点しとくか、みたいな。
プラスとマイナスが行ったり来たりしていれば、かなり決定的なことがない限り長くグレーゾーンの中でやっていけますよね。もうちょっとこうしてくれればいいのにーという不満レベルで気持ちを収めることができるというか。
私はポジティブな面を見つけるのが得意な方ですが、もしかしたらこのような加点はしてなかったかもしれないと今書いていて気づきました。(遅い?)
我慢したり相手をその場で許したりもできますし、感情も平穏に戻せますけど、マイナス評価はそのままだったかもしれない。
そしてそのあと、別の良い部分を見つけたとしても、それはそれ、この前の件は改善されてないからと、マイナスした分を回復してあげない、非常〜に厳しい評価制度を導入してきたように思います。
名付けて、問題別縦割り減点評価制度。各問題点につき持ち点がある、減点方式で持ち点がゼロになったらゲーム終了、各問題点は厳格に個別集計され加点の場合も各間の点の移動はなし。
例/昇進して年収アップで経済カテゴリが合計120点、家事を頑張ってくれて家事カテゴリ合計90点になっても、浮気が繰り返されて女関係カテゴリの持ち点がゼロになったらそれで関係は終了。
会社なら、給料は上げてくれても、上司のルーズな納期管理が変わらず辛くなって結局転職。そんな感じ。
我ながら…ヤバイと思うわこの方式。幸せになれないような気がする!
私って忍耐力が不足しているんじゃなくて、加点方が要領悪いのではないかしら。「各問題点は厳格に個別集計され加点の場合も各間の点の移動はなし」ってところが非常に厳しい、理想論的かもしれない、ここに改善の余地がありそう。
完璧な人間はいない、相手も良いところもあるし努力をする気もうかがえる、自分だって我慢をちゃんとしている。続けるにはなにをすべきかというフレームワーク方式?で考えるとするならば、各問題点のタテ割り個別集計を廃止すべきではないか。
人とは多面性の集合体である。その問題点を分けることはできても、人そのものを分離して評価することはできない、総合点で判断するのが妥当である。
実際は個別具体的な問題点が存在しているが、良いところや加点があれば各問題点の壁を取っ払って、その人全体として加点すればよいのではないか、そうすれば全体を薄めることができ、どこかひとつが完璧にアウト!というジャッジに至らないのではないか。
彼が間違っているとか会社が悪いとかいう論点はひとまず置いておき、長続きをさせるために我慢の薄め方というか有効な忍耐方法として、
・加点すること
・問題点とは別カテの加点でも総合点として加点とみなすこと
この方法で考えればどうでしょう?
今回すごく時間をかけて真面目にこの結論にたどり着きました。できている人にとっては、なぜこんな簡単なことができないの?と思うかもしれませんが、考え方というのは本人が気づいた時点からスタートすると思います!