東京エスメラルダ

オトナによるオトナだましぃな日記 @田舎

アラフォーの事実婚も悪くないですよ

事実婚とはいえ私たちカップルの現在のステイタスは【準備中】です。

なぜ法律婚ではないのかというと、私と彼は年齢的にも今後子供を持つ考えがなく、じゃあ法律婚の必要性ってあまり感じられないよね、と思っているからです。

また彼は外国籍なので、入籍するとなると実際かなり面倒な手続きが必要です。付き合いの成熟度としても今はまだその時期ではなく、もし帰国するときまで付き合いが続いていたらその時考えるべきことかなと。

 田舎の身内などにはこの”内縁関係”というものに対して理解をしてもらえないこともありますが、私はアラフォーの事実婚が女性にとって決してデメリットではないと思っています。法律婚を選択せず、私が事実婚状態でやってみて実際良いと感じたことを書いてみますね。

 

・相手の実家への気兼ねが少ない

嫁だとお盆や正月・法事などは夫側に合わせないとダメですよね。当然のように参加必須だし、労働力としてあてにされ、文句は言われても感謝はされない。もし自分の実家行事とバッティングしても、実際は夫の実家を優先させなければならないのが現実ではないでしょうか。

あくまでうちの事実婚スタイルではという話ですけど、互いの実家のことは自分で解決するという合理的なスタンスをとっています。

帰省も法事の参加もマストではない、前回は同行したけど今回は仕事が忙しいから行かない、法事も葬式の手伝いくらいはしたけど親族ではないので火葬場には行かない、お盆もお正月も各々の実家に帰省し別々に過ごします。

彼の転勤で彼の実家付近に引っ越したのですが、私の実家にも少し行きやすい距離になりました。私にも自分の実家の行事や親の世話があるため、ちょくちょく戻って滞在しています。2拠点生活に近いですね。

気持ちの問題ですが、そんなこんなも「嫁」じゃないからできるのだと思います。交流もするしサポートもするけど義務ではない、実際どう思われてるかわかりませんが親切の範囲で適度な距離があるほうが逆に感謝されたりしてこちらもストレスがありません。自分の実家のケアも好きな時にできてとても良い感じだなと思っています。

 

・女性が名義変更などをしなくて済む

夫婦別姓が認められればこんなに面倒な手続きを強いられることもないのですが、とにかく姓が変わるだけでめちゃくちゃ面倒です。最近は個人情報の管理が厳しいので、金融・証券系の名義変更などはいろんなIDの提出を求められます。

やれ住民票だの名義書換え済みの免許証だの戸籍謄本だの複合的にIDの提出が求められたり、変更手続きも役所に本人が出向かねばならなかったり、発行手数料も馬鹿になりません。(もし法律婚のあと離婚することにでもなったらまたすべて名義変更し直しです)

私は書面類をいいかげんに放っておくことができない性分なので、これらの面倒が発生しないだけでもすごーく楽です。

 

・共有名義にせず経済的に分離することで得られる安心

夫婦になるとどうしても共有財産って増えると思うのですが、結婚した友人も共有財産の維持費とかトラブルになった時とか子供にかかる費用とかで小競り合いがあるという話もよく聞きます。

配偶者控除を受けられないなどの公的なメリットを享受できない事実婚ですが、名義的に完全分離している状態というのは安心感があります。男女でお金の話で揉めるのはすごく興醒めだし、ともすると修復不可能な事態に発展しがちだと思うので、あらかじめよく話し合い配分や持分を明確にして完全独立しておくことは悪くないと私は思います。(もちろん実際の部分では、経済的にお互い支えあっているのですがね!)

特にこの年齢は親からの相続も視野に入ってきますし、相続するものの中には負の遺産や親族との揉め事も含まれていたりします。そのようなことからも、公的に分離されているという場合にメリットを感じます。

 

・自立や尊重を大事にするようになる

人によると思いますが、私はパーソナルスペース広めのタイプで、家族でも踏み込まれたくない領域があったり、親しき中にも礼儀ありという考えです。逆に、自分も伴侶にはおんぶにだっこでありたくないし、依存し過ぎるのはよろしくないと思っています。

事実婚は法で義務を課したり特権を与えられたりすることがありませんが、だからこそ 自分を律する気持ちが生まれるというか(個人的意見です)。

頼りにはさせてもらうけど甘ったれないようにしようとか、彼は彼の人生を生きているのだから尊重しようとか、馴れ合いにならずそのような気持ちが維持できていると思います。

 

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事実婚について損得比較されている記事を読んでいますと、だいたいが”法律婚と比べたメリット・デメリット”なんですね。しかし私が事実婚という形を選んだとき、法律婚と比較してメリットがあったから事実婚を選んだのではではなかったんです。自分たちのライフスタイルを鑑みて、法律婚より事実婚の方が合ってるな〜と思ったから選択しました。

他にも別居婚など、いわゆる一般的ではない結婚生活を選ばれた方々のお話を聞いても、法律婚が無理だったとか今の形の方が得だったからというよりは、それぞれのカップルの生き方やライフスタイルに合わせたら法律婚でない方がしっくりくる、という感じなのかな。

昭和の時代と違って、平成〜令和はより流動的になってると思います。我々40代は古〜い慣習と超流動的な時代にまたがって生きており、親の代とはちがってリタイアもできず、時代の波に揉まれてまだまだ必死に泳がないといけない世代です。

なので結婚も、古来の方式に収めることにこだわらず、流動的な今にフレキシブルに対応できるようにしておくことって、理にかなってると思うんですよね〜!