東京エスメラルダ

オトナによるオトナだましぃな日記 @田舎

事実婚準備中:アラフォーで初めて専業主婦的な感じで田舎暮らしをしてみた

都会から田舎に移住した事実婚準備中のエスメラルダです。

初めての専業主婦的な立場での田舎暮らしについて書いてみます。

 

身支度にオンとオフの境目がない!

服とかメイクとか身繕いの話なのですが。都会で働いてたころは、仕事やお出かけの日=ONモードで、キレイめの服・パンプスにフルメイクが基本でした。そして近所のコンビニやスーパーの範囲の外出や家の中=OFFモードなので、適当にパーカー・ジーンズ・スニーカーやサンダル、メイクも眉とマスカラとリップだけみたいな感じ。もしくは1日中すっぴんでパジャマで過ごす日もアリでした(笑)

ところが、田舎で一応"奥さん”として1日家にいる生活は、取り立ててON的なことはありません。とっておきの素敵〜なイタリア生地のワンピや、ビジューのついたサテンのブランドパンプス。そんなものを着て行く場所は田舎には皆無です。

しかし、完全なOFFの日もないのです!スーパーやコンビニに買い物に行くのも、郵便局に行くのも、パートに出るのも、そこそこ遠いためすっぴんメガネにジャージのままというわけにはいかず、最低限の服装と薄化粧とヘアセットが必須なんです。

都会で働いていた時は休みの日くらいはダラけてもいいや〜という大義名分がありましたが、専業主婦には1年365日休みがないんだ・・・ということを今更ながら実感しました(笑)彼に養ってもらって彼の地元で暮らすと、近所の人の目や親戚の急襲に備え、毎日起きたらすぐパジャマから軽装に着替えて薄化粧し常に見苦しくない程度には整えるという習慣ができました。

 

どこもかしこも空いていて、ゆったりした時間が流れている

田舎は本当に人口が少ないですね。土地は有り余ってるんで建物面積も駐車場も道路も広々設計です。休日のニトリでも駐車場待ちなどないですし、いくら飲食店が人手不足でも、客席が埋まることがないのでオーダーを待たされることもありません。車を運転していてもバックミラーに車が全然映らないことも多いです(笑)

お年寄り率が高いせいか、店員さんは基本的にすごく親切です。役所も一人一人に時間を割いて丁寧に対応してくれます。誰もイラついてないし、無表情で機械的でもないし、人として扱われている感じがすごーくします。

なんというか、都会は最高だと思っていたけど、小さい頃の昭和の地方暮らしを思い出して、こういう感じが普通だったよなーと、忘れていたのんびりリズムを思い出したような気がしています。

ご主人様と相談なさってからでも結構ですよ〜などと言われて、ああ、私いまゆったりと奥さん稼業やってるんだな〜と実感。都会のノンキャリ40独女はいろいろ疲れてたよな、もうオバさんだししゃかりきにならなくてもいいや、こっちの方が今の自分のテンポに合ってるとしみじみ思います。

 

田舎ならではのことを平日に楽しめる

都会みたいに素敵なお店はありませんよー田舎くせー垢抜けないものばかりです(笑)でも、せっかく田舎に来たのだし、専業主婦になって平日出かけられるのですから、今しかできないことを楽しもう!と思っています。

楽しいのは、地産地消で地元にしか出回らない新鮮な野菜や魚介類が安く手に入ることです。食事づくりが毎日のメインイベントといっても過言ではない専業主婦にとって、こんなに素晴らしいことはありません!スパイスや加工品はネットで簡単に手に入りますし、毎日の食卓になくてはならない野菜が新鮮で安いのが本当に助かります。

あと、マジでゴルフざんまいです。レディースディとかだと昼食付きでも5,000円位で、山奥だともっと安いプランもあります。パートの時給も低いけど、都会で安居酒屋に飲みに行く値段でゴルフに行けちゃいます(笑)そんな安いゴルフ場が近隣にいっぱいあるのも田舎ならではです。彼に仕事の調整をしてもらって平日に楽しんでいます。

 

地方を拠点にして行ったことのない観光が気軽にできる

東京からだとちょっと遠いなという場所も、今いる地方を拠点にすると行ったことのない地域にいけちゃいます。例えば福岡に移住したとしたら、九州と四国と山陰&山陽が射程距離ですよね。ちょっと車で1泊2日の範囲であちこちいけますよ。

しかも専業主婦だと平日に動けるのでお得なプランが使えて安上がり。これって、都会で土日しか休めなかった私からすると夢のような話です。地方の空港からLCCの格安航空券を使えば数千円で遠いところもいけます。遠方に嫁いでなかなか会えなかった女友達と会いやすくなりました。

東京で働いてると、混んでいる時期に高額で短期間で有名スポットを押さえるような旅行になりがちでしたが、どっしり田舎に腰を落ち着けたら、酒蔵巡りとか、地方の花火大会やお祭りとか、島に渡ってみるとか、ご当地の美味しいものも食べたりとか、なんかディスカバリージャパンな感じでいろいろプランを考えると楽しいです。

 

朝早くて夜も早い田舎と彼に合わせた生活

東京暮らしでは朝早くより夜遅い生活になりがちですよね、会社やお店など社会全体が深夜にシフトしてるし。田舎ではお年寄りも多いので社会全般が朝早くから稼働しています。その分夜も早いです、暗闇にポツンとチェーン店の灯りだけが光ってる感じ。

私の彼は超早起き&就寝も早めの生活サイクルです。彼に養ってもらい専業主婦となった私は、彼の時間軸に合わせて生活するようになりました。東京で同居していたときは仕事も10–19時勤務で夕食は20時スタート(残業があれば22時前にスーパーに駆け込んでお惣菜)が普通だったのが、いまや夕食17時です。17時ですよ?お風呂入っても19時台です。夜が長い!

都会で働いてる友達とチャットとかのタイミングが全然合いません(泣)でもこれが養ってもらっている立場の生活なんだなあと。彼に経済的に委ねているのですから、彼が過ごしやすいように私が合わせる、というのが専業主婦の矜持なのかなー。

 

ーーーー

余談

都会で常に働いて自分の生活費を賄ってきた人生だったんですよね。今でもパートで働くつもりですが、とりあえず食費とか家賃とか日用品とかのお金を全て男性に払ってもらえるってすっごく不思議な感じです。

お金を預かって、平日の昼間のガラガラのスーパーで、おばあさんやゆるい格好の奥様たちと特売品をみてメニュー考えながらゆっくり買い物し、寄り道してコーヒー飲んで帰ったり。ええんかいな。

早朝から起きて彼にコーヒーを淹れ、誰にみられる予定がなくても最低限の身支度を整え、一通りの家事が終わったらスキマ時間で趣味にいそしんだり本読んだりできる。

ええんかいな?こんな生活してたらバチが当たるんとちゃうやろか?

でもねー、先述の通り、しゃかりきに働きづめに働いてきた氷河期世代の40独女だった私は、このなにもない平凡な、のんびりゆっくりした、豪華でもオシャレでもないけど極めて人間らしい生活ができる田舎の専業主婦生活っていいなあーーと思いました。

私きっとこういう結婚生活がしたかったんだなって今では思います。