東京エスメラルダ

オトナによるオトナだましぃな日記 @田舎

アラフォーからの専業主婦:養ってもらう立場のマインドとは

アラフォーから急に専業主婦になりました。

現在は事実婚の彼に養ってもらってます。

家賃や光熱費、食費や日用品、外食費など主要なコストを払わない生活になりました。

事実婚なので法律婚の控除が受けられないため税金や健保や年金、

あと服や化粧品などの個人的出費は自己負担です。

 

自分の生活は一切合切自分で賄う生き方から、大きく変化しました。

パートナーとの関係も、少し変わってきています。

彼をサポートする気持ちが強くなりました。

これは私の気持ちが変化したということではなく、

お金を払ってもらってるのだからその分彼を優先させよう、ということです。

 

どういうことかというと、

私たちは二人とも料理ができるので食事は今までそれぞれが作っていました。

作る人が自分の食べたいメニューを作り、

作ってもらった人は文句をつけずありがたくそれをいただくという感じです。

 

今は彼が作りたい気分の時以外は原則わたしが作ります。

マインド変化としては、

彼に何が食べたいかリクエストを聞いて作るようになりました。

そして食材や味付けなど細かく彼の好みに合わせるようになりました。

おいしくなかったり好みじゃなければ残されますが、

前だったら怒ってましたが、今は食べてもらえるように改善する考えになりました。

 

アラフォーの今になって初めて感じた次第ですが、

養ってもらうということとは、そういうことなのだと思いました。

 

よくブログネタなどで、

なにも家事ができない夫が妻が一生懸命作った料理に偉そうに点数をつけるとか、

専業主婦なんだから手抜きは許さない冷凍食材は一切不可と命令するとか、

二言目には、誰に養ってもらってるんだと言い、

嫌ならお前が同じだけ稼いでこい、いつでも離婚してやるなどと脅され、

世の中の専業主婦さんはそんなひどいことに耐えているのだと震撼していました。

 

自分が専業主婦化するにあたり、私はこんな風に耐えられるのだろうか?

やっぱりメイドのように従わなくてはならないのだろうかと、

男性に養ってもらう未知の世界に対して不安になりました。

 

このことを完全専業主婦歴20年以上の友達に相談してみました。

彼女は家事の達人で、自分のことにはお金を使わず、

ひたすら旦那さんと子供のサポート役に徹して家庭管理をする、

専業主婦の鏡のような人です。

 

私の話を聞いた彼女はケロっと言いました。

養ってもらっても精神は対等でなくちゃならん、と。

 

夫に外で働いて稼いでもらうために家事は嫁がやる、

夫の健康管理も毎月の生活費のやり繰りも仕事みたいなものだ。

だけども、自分がやりたくないことはやらなくていい。

酔って帰宅した夫が玄関前で吐いたのを翌朝発見しても本人に掃除させる、

今日はサバ味噌食べたいなーと言われてももうお肉を解凍したから無理と断る。

 

夫は子供じゃないし嫁は母親じゃないので尻拭いはしない、

自分は嫁として家庭管理を請け負った責任がある、

円滑な管理に支障をきたすようなら夫であろうと干渉は断固拒否する。

家を管理してるのはこのあたしだよ、

あんたは私の管理者じゃないし口出しすんじゃないよ、

あんたは外で金を稼いでこい!と笑顔で送り出すのだそうです。

 

専業主婦っつったってただの責任範囲の役割分担なだけよ、

関係が対等なのは変わらないよ、と。

 

 

ああそうなのか。

私は養ってもらう=メイドにならなきゃいけないと思い込んでた。

 

婚活中や恋愛中は男性と対等であることを当たり前だと思っていたけど、

根底にはきっと経済的に自立していることがあったのだろう。

私は自分で生活しているから、生活費を折半しているから自由だし権利があると。

だから家にお金を入れなくなった今、

自分と彼の関係性に対して「対等ではいけないような」気がしてたんだ。

 

 

もしかすると、もともと支配欲が強い男性なら、

女性のこのような遠慮や引け目につけこんでますます口出しや支配を強め、

モラハラ夫に加速していくのかもしれない。

少なくとも養ってもらってる女性の中には、

今回私が陥りかけたように、

養ってもらってるから対等な関係じゃないと、

自分で自分を貶めてる人もいるかも。

 

友達の話で、自分の思考に歪みがあったことを認識しました。

 

そっか、私は養ってもらってるから今までより家事分担を多めに担当します。

時間もあるし彼のリクエストを優先して食事を作ります。

彼の好みに沿うように努力をします。

でもそれは、役割分担の単なる比率移動だし、

彼の食べたいものや好きな味付けをするのはただの愛情です。

 

好きな味じゃないとか文句を言われたり残したりされたら、

どういう風にしてほしいか意見はちゃんと次に生かすとして、

勿体無いので目の前の食事はちゃんと食べろと言います。

激辛キムチ鍋が食べたいとリクエストされても、

その日自分が刺激物を食べられない体調ならば断ります。

 

私の彼は別に支配的ではありませんし、

プチ更年期で体がだるくて何もできんわ〜という時も寝てろと言ってくれます。

必要なものも普通に買えと言います。

でも自分の中で養ってもらってるのに休んで申し訳ないとすごく思ってました。

お酒やケーキや高いトリートメントなどは我慢した方がいいのかなとか。

養ってもらってるだけでこんなに遠慮の気持ちが生まれてるんです、不自由。

 

でもそれって自分でコントロールできる感情なんですね。

感謝だけでいいのに、

養ってもらってるのに云々の遠慮や負の感情を、

自己生産してしまっていました。

 

精神的に対等な関係ってなんだ?

壮大なテーマだしケースバイケースですが、

今後も時間をかけて形成し続けることになるでしょう。

 

でも今回はじめての専業主婦ですが、

養ってもらっている専業主婦のマインドに対等の意識が必須であること、

それはお金では変化しない性質のものなんだと思いました。