田舎出身ですが若い時に東京に働きに出て、
アラフォーで出身地とは違う別の田舎で暮らしています。
東京みたいに狂った不夜城とは違った良い点もとても多いですが、
ひさびさに田舎という土地で暮らしてみて困ったなと思うことを書きます。
・ふらっと立ち寄るカフェが無え
政令指定都市や観光地ならスタバくらいあるでしょうが、普通の田舎の駅前にはカフェすら満足にありません。
車で20分ほどいけばそれなりにどこかあるのでしょうが、買い物に疲れたり出先で小腹が空いたり、無計画にふらっと一息つけるカフェがないのです。
スナックや居酒屋、ラーメン屋やパチンコ屋ばかりで、ファミレスも徒歩圏内にはない。若い子はコンビニで良いのだろうけど、おばさんははどこで一息つけば?
スーパーのパン売り場の片隅のイートインコーナーがいつも流行ってるけど、アレしかないのか?
・電車もバスも本数が少ない、タクシーが駅前にいない
まあまあ田舎出身なので知ってたけどさー。東京で2分おきに山手線とか来る生活してると1時間に2本とか・・・ホームも野ざらしで待機する場所もない。
客待ちタクシーなんかもいないし、呼ぶとこからしないと。よくおばあちゃんが家や美容室の前の交差点の段のところで座ってる。すっごく前から待ってる・・・。
頼みの綱はバスだ。田舎は意外と遠距離を走ってくれる。しかし時刻表にトラップがある、1枚の中に平日運休と休日運休が混在しているのだ。終点や経由地が変わるというパターンもあって事前にグーグル先生で確認しとかないと予期せぬ目的地にたどり着く羽目になる。
・ゴミ袋の中身を監視される
たまに誰かにゴミ捨て場のゴミ袋を開けられます。
私も彼もゴミの分別にはきっちりしている方なのですが、今の土地の複雑な分別ルールをまだ覚えきれてないころに彼が間違えて出してしまったことがあったんです。その時は『間違えてますよ』という張り紙とともにゴミが置かれたままになっていました。
しまった、気をつけようねとその場は持ち帰ったのですが、それからというもの、ちょいちょいうちが出したゴミ袋が開けられて中をいじられてる形跡が見受けられるのです。
過去にも新参者が不慣れでミスがあったのかもしれない。こちらに非があるので回収してもらえないことは構いません。だからって、人ん家のゴミ袋開けてじろじろ見ないでー。
近所のおばあさんも「複雑すぎてわかんないのは混ぜ混んで(分別しないで)捨てちゃってるわよ〜」と言っていました。みんな間違えてるのに、監視者は新参のうちを狙い撃ちにしてるようなんです。キモいー。
・ファッションがみんなと同じじゃないと超じろじろみられる
基本的に老人しかいないんで、アラフォーの年齢の人をあまり見かけない。スーツ着てる人も少ないし、男性は作業服かジャージ。アラサー主婦でユニクロ、アラフォーはしまむら?チェックのシャツとパーカーにボトムスはデニムみたいな。
私はこの前まで都会で働いていたので、原則オフィスカジュアル着か部屋着の2択しかないんです。で、銀行とかにスウェットで行くわけにもいかず、カーディガンにミモレ丈のフレアスカートでぺたんこパンプスのオフィスカジュアル着で行く。そんなんでも、店内の人が全員振り向きます。
道を歩いていても、おばさんがワンピ着てるだけで信号待ちの車からガン見されてる。散歩中のおじいさんなんかちょっと後ろをついてきたりする。家に入るところをみられたら、立ち止まって表札まで読んでるのよねー。100%悪気はないんだろうけど。
・働くところが無え
パートに出たくて何度も求人情報をみてるんですけど、仕事がないんです。私は事務員なので事務しかできないのですが、事務員を募集するようなオフィス自体がない。
おばさんだとコンビニかスーパーかラーメン屋の求人しかない。時給850円ですね。
時給の低さは我慢するとしても、人手不足だからか、意外とシフトに融通が利かない。週5で入れとか、土日含んだシフトだとか。都会みたいにフレキシブルな受け入れ態勢がないんです。
私なんのために資格取ったりして今まで努力してきたんだろ?850円の仕事でシフトも自由に選べないって・・・じゃあもういい専業主婦貧乏上等!ってなる。
・あまりにも通行人がいないので昼でも拉致られるんじゃねえか
車移動が基本なので、ほとんど人が歩いていません。ラッシュの時間帯でも、車通勤が多いですし、電車を使っていても駅まで徒歩の人が少ないと思います。
東京暮らしの名残で、運動のため歩いて20〜30分の場所ならなるべく徒歩で移動しているのですが、真昼間にふと見渡すと、人影ゼロ、歩いているのは自分だけ・・・ということも多いです。
車も1台しかいなくて信号待ちのところで引きずり込まれても誰も気づかないだろうなとか、人が住んでるかどうかわからない古い家の陰とか廃材置き場とかの側を通るのも怖い時があります。
東京のほうがヤバい人も変態も圧倒的に多いでしょうが、田舎は目撃者や助けを求める先もない怖さがあります。子供とか年頃の娘さんとか絶対お迎え必須だと思った。
・買い物の時に現物比較したりいろんなジャンルを一度に買い回ることができねえ
まず店舗がないんですよねー。今どきアマゾンでなんでも買えますが、ちょっと現物を手に取ってみたいって時に、車で1時間とか行かないといけない。
AかBか手にとって決めたいなって時に、A店にAはあるけどBはない。B店にBはあるけどAは一個前の型落ちのしかない、とか。
セーターと、イタリアン系のスパイスと、お祝い用のお茶と、薄いグレーのミシン糸と、・・・っていろんな種類の買い物をしたいときも、東京なら新宿で全てが済みますが、田舎はまあ新幹線が止まるレベルの大きい駅周辺まで行かないと無理ですね。
大きい駅周辺って言っても、ちょちょっと歩いて買い回れる距離に店が並んでるわけではなく。
お店自体が少なく、専門店も1つしかなく、どこに行っても同じものしか置いてないって感じですね。お年寄り向けの通販冊子が重宝されるわけだ・・・。
・地元走りをするヤンキー車、迷走する軽シルバー車が怖え
地元独特のルール(違法)とか、土地勘がある人特有の荒っぽい運転にビビりまくっています。
曲がるときもレーン変更も方向指示器を出さない、山道のカーブを70キロで攻めてくる、1車線しかないところで待機場所など不要とばかりに突っ込んでくる。ダサいドレスアップの軽とか国産セダンは要注意です。
もうひとつ、ピンクのミラキャンパスだからといって安心は禁物。主婦の通園と思いきや、娘や孫の車を借りてる爺さん婆さんの運転だったりする。
右折時は歩行者を見てねえ、スーパー駐車場内の進行指示を無視して逆走、曲がるのと指示器出すのが同時。
空いてるしみんな慣れてるとタカをくくって飛ばしてるから怖いよ〜。
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ちょこっと住んでみているだけの私が感じる困る点はこんな程度です。
でもこれが完全に嫁いできた、
ずっと住むとなると困るポイントも違うだろうなあ。