事実婚の彼とケンカをしまして。（すみません以下とりとめもない話です）
日常的によくあるささいなことがきっかけですが、最近仲直りするまでめっきり時間がかかるんです。若い頃は怒るエネルギーも大きく、怒り方も激しく、でも寝て起きたらケロッと機嫌も直ったり、「晩ごはん何食べたい？」などとしれっと仲直りもできました。
いま、どんどん長期化するのなんでだろう・・・。
誰と付き合っても倦怠期みたいなのってありますよね。それも何度も経験してるし、忙しかったりで一時的に気持ちが疲れて向き合えない時もあることもわかっている。彼も同じだと思います。
折り合えるスキルは習得してるのに、なんか長期化しがちなんですよ。
そもそものケンカのきっかけは些細でつまらないことだという認識もあります。そのこと自体はもうどうだってよかったりします。ケンカした時の気分転換の仕方も何パターンも心得ています。出かけて買い物してみたり、もくもくと手芸をしてみたり、友達に愚痴を聞いてもらったり。
でもいつまでも相手に腹を立ててる気持ちが続くのです。しこりが残ってる、という表現が合ってるかもしれません。これはなんなのかな？
これが更年期のイライラなのかな？
年長のいとこがちょうど今の私くらいの年齢の時、親戚の集まりなどで不機嫌そうにしていて、子供からも夫からも離れた部屋でひとり寝っ転がって小説を読んでいました。家族仲が悪いわけでもなく、もともと明るいおしゃべり好きなムードメーカーだったのに、その変わり様に驚いたのを覚えています。
今の私も更年期イライラおばはんなのかしら？
ちょっと自分が失敗したり、誰かの不手際や迷惑行為に遭遇すると、気持ちが深くドンヨリするという自覚はあります。問題自体が解消しても、ああもうヤダなという気持ちをいつまでも引きずる感じです。これが不定愁訴ってやつ？
気晴らしをしても気が晴れない、これがケンカを長期化させる悪い栄養みたいなものかもしれません。
いっぽう彼は。
典型的な逃避傾向の人で、女が怒っているとサッとどこかに行ってしまいます（笑）話の流れがまずくなると話題を変えたり、忙しいからと話し合いを避けます、男性あるあるですよね。メッセージを送っても無視するタイプです。腹立つわー。
人の性格は変わりませんし、何年もそういう人と折り合いをつけてきました。私の機嫌が落ち着いた頃、彼が外食に誘い出し、美味しいものを食べて仲直りというパターンです。
じゃあ・・・私の機嫌が治らなかったら？
今ココです。私たちのシステムは私の機嫌が治らないことには正常化しないのに、肝心の私の機嫌が治りにくくなっているから思わずブログに書いてしまうほど困っているのです。
いま彼は「女のご機嫌回復待ち」ステイタスです。私がいつもどおりに話しかけるのを待ってるでしょう。機嫌が直ったなという確認が取れたら、それで終わり（外食に連れて行くなどの彼なりのご機嫌とりをするつもり）でしょう。
ところが私の機嫌が治らん。
彼の顔も見たいくないし気配も感じたくない、「あんた嫌い」と思ってる。休みの日などは家の一番遠い部屋で引きこもってる。キッチンやトイレなど出会い頭は目線をそらして通り過ぎる。どちらかが外出して一人になると心底ホッとする。怒ってるっていうか、彼が嫌いなんです。
一応家事はしなきゃと思って夕飯リクエストなど聞きましたが、彼も”避けモード”に入っているときは、飯なんかいらない勝手に食べるという態度なので、あーそうかいとそれで終わります。
次の日同じことを聞くと、彼は”そろそろ彼女の機嫌直ってるか探りモード”になっていて、別に食べたいものはないけど・・・何か作るの？くらいの柔らかなあたり具合に（笑）そうね、と今までならそこで通常モードに移行できてたんですけど、この度は私のご機嫌斜めの傾斜がきついのか、ここで折れられなかった。食べたいものがないのなら作りません、と放棄しました。それからずっとなにもしてません。
たぶんご機嫌取りのつもりの外食の提案を受けても断ると思います、好物でも、お腹空いてても。一緒に食べても楽しくないと思うしその時間が苦痛だから。こじらせてると我ながら思う。
彼は怒ると、僕は勝手にするから君も好きにすればいい！というようなことをよく言います。私はこの「彼の自分勝手」に怒っていて、お互いが自分勝手にやっていたら一緒に生きてる意味ない、そうなったら関係は終わりじゃん！と思っています。
しかし今回は、”俺は勝手にしたい、私にも好き勝手にしろ”とそんなに言うならば、そんならそうしてやろうじゃん、と思いました。
彼の好き勝手は、ある程度私が彼に合わせることで生活が成立していました。彼はそれをわかっていないと思います。自分が好き勝手しても問題は何も起こっていないという認識だと思います。
今回は「君も好き勝手すればいい」という言葉通りにしました。私が好き勝手すればどういうことになるのか。私がしたいことだけして、したくないことをしなければ、生活がどういうことになるのか。彼も私もそれを受け入れて一緒に暮らせるのか。
あいさつもしない、ご飯も作らない、顔も見ない、話しかけない、同じ部屋で過ごさない、外出も知らせない、ただいまも言わない。郵便届いてたよと机に持って行くくらいはしますが、業務連絡以外は一切割愛。そこにいるのにいないかのごとく幽霊のように過ごしています。
当然心が貧しくなりますよ。そこに居るのにいないかのような振る舞い。今日はあったかいねとか、お茶飲む？とか、なんのコミュニケーションもない生活です。いがみ合っているより悪いです。相手が存在しないふり、スルーし合っているのですから。
気付いたのが、私にはもはや「いがみ合うパワーもない」ということです。
なにその態度！と相手の挙動にムカついたり悲しむことって、傷つくからだと思います。裏を返せば、好きなのに冷たくされてつらいという反応です。まだそこには愛があると思います。好きだから腹がたつのです。でも今は、いがみ合うパワーもなく、相手のいる空気がウザいので避けているのです
海外ドラマでこんなシーンがありました。長年仲睦まじかった夫婦がある日離婚を決意した。その理由が、夫が毎朝妻にコーヒーを淹れてくれていたのにいつのまにかしなくなっていった。そして妻も、そのことに気づかなくなっていた。すでに互いが無関心になっているならば、もうこの関係は意味がないねということです。
観た当時、心にズドンときました。すでに終わってるってそういうことだよなって。そして今、私と彼が似たような状況に近づいていると切実に感じます。
私に関して言えば、彼が好き勝手するのに腹を立てていたけど、もう今はどうでもいいと思っています。彼は家事もできるし放っておいても困らない。私は住むところと食料が彼から提供されているので、彼から出て行けと言われない限り私も困らない。好きな時にそうじして洗濯して、好きなものを料理する。彼が使っても食べてもしてもしなくてもどちらでも構わない。彼がどういう状態かはもう気にならないです。
彼も”彼女の機嫌直ってるか探りモード”をしばらく続けていましたが、もう諦めたようです。”いつもと変わりなく一人で過ごそうモード”にすんなり切り替えて生活しています。一人暮らし歴が長いので、こういうところメンタル強いなと思います。
彼は喧嘩した日などは寝室に来ず、リビングのソファでよく寝てました。寝室の奥に私の部屋があるからです。そして私の機嫌がマシになったと彼が思ったら、寝室に戻ってきていました。でも今は、私はずっと自室で寝てるし、彼もずっとリビングで寝ています。誰も使っていない寝室に大きなベッドだけがあります。
もう終わってるやろコレ？
こういうのを家庭内別居っていうのかな？ケンカして怒って距離を置いてるのとはちょっと違うと感じます。明らかにもう”お互い無関心の方が楽だよな”って思ってる。物理接触を減らした方が楽だよなって。
この状態から全然気持ちが元に戻りません。出て行け！と言われたら出ていくかもしれません、自分から出て行くのや引っ越しが面倒だから留まっているだけかもしれません。嫌い！って、実際は好きな気持ちの裏返しだよなって今までならそう受け止めていましたが、今わたしは彼が好きかどうかわかりません。
関係を続けるには本当に日々努力が必要です。でももうそのパワーが出ない。継続する努力をする気がなくなってきたのです。悲しいけど事実です。努力できなくなっている自分も情けない。
いろいろスキルを積んだのに、こんな歳になってケンカひとつ収めることができないなんて、私も彼もダメだなと思います。
