東京エスメラルダ

オトナによるオトナだましぃな日記 @田舎

ウイルス:田舎の専業主婦を選択したタイミングが良かったと寄り付きを見ながら思う

アラフォーで事実婚を選び、東京から田舎に越して専業主婦になりました。

ウイルス騒ぎのこの瞬間、

このタイミングで今の暮らしを選択していて本当に良かったと、

株の寄り付きを見ながら思っています。

 

きっかけは彼の仕事の都合だったのですが、

東京を離れることを迷っている彼の背中を押したのはむしろ私でした。

私も離職し、移住先で仕事が見つかるかどうかまったく未知でしたが、

いまそのタイミングだと妙に確信したのです。

 

今思えば虫の知らせのような、変な勘が当たったような感じです。

 

東京のインフラは有事の際に持ちこたえられないと思った

私は大人になってから東京で暮らし始めたせいか、東京での生活そのものを客観的に捉えていました。上京後しばらくは表参道で合コンだの港区の隠れ家レストランだの銀座のバーだの楽しみましたが、心の中では『こんなとこ生活するとこじゃねえ』と思っていました。マイホームローンを組んだり共働きで無理して子供を私立に行かせたり、生活の基盤を置くには脆弱すぎるように思えてしかたありませんでした。

東京はあまりにも人が多すぎて、インフラが間に合ってないと日々感じていたからです。大地震の恐れは常にありますが、富士山の火山活動もわりと深刻だと言われています。何十年以内の話ですが、一旦それが起こった時、人が多すぎて救助も避難も間に合わないだろうと思います。

大災害以前に、豪雨・積雪・電車の遅延・停電・なにかの故障、この程度でも数十万人の動きに影響が出ます。一瞬で道や店や駅に人が溢れ、容易にパニックになり得ます。暮らしていていつも思っていたのは、物理的にも精神的にも本当にギリッギリのところで成立してるなということでした。通常でも98〜102%でなんとかしのいでる感じ、有事の際には簡単に溢れてしまうと日々感じていたのです。この前の台風のときギリ稼働していたダムのおかげで首都水没は免れましたが、あれは本当に奇跡だったと思います。

あまりにも人が過密すぎて災害の瞬間は生きていたとしても、助けがくるまで、病院の中で、避難所で、順番待ちをしているあいだに死ぬだろうなと、暮らす中で冷静に感じるようになりました。若い頃からずっと住んでいればこんなものだとマヒしてしまうでしょうが、私は歳をとってから地方から移り住んだので、東京の異常さ危うさに慣れることはありませんでした。

彼の転勤話が出た時、引っ越そうよ、もう東京はダメだと思う、このまま東京にいてもメリットはなく、デメリットしかないような気がすると私は彼に言ったのです。まさにオリンピックでみんながイケイケどんどん祭りのときに。

いま感染病で東京が今日にも封鎖されるかもという状況になってます。これこれ、こういう状況が来るという、漠然としてるけど確信に近い不安を感じて引っ越しに踏み切ったんです。

あのまま住み続けていたらどうなっていたか。。。マスクもトイペも買えない、毎日通勤電車で怯え、派遣もクビ切りになっていたでしょう。そして毎月数十万の家賃の支払いは待ってもらえない。感染しても政治家にコネでもない限り大病院には入れない。志村けんさんのような成功者ですらどうもできない事態なのですから、自分のような一般人は検査待ちの間に死んでしまう可能性のほうが高いような気がします。

なぜだかわからんが悪いことが起こりそうな気がするんだよね、そう言って五輪目前で引っ越した私を変に思った友達もいたでしょう。今思えば、東京はもうダメもういいやって見限ったタイミングは、まさに天啓だったのではと思ってしまいました。

 

40代からは田舎で低コストに不労所得で健康的な生活をしたかった

田舎に越す最大のメリットは家賃が安いことです。彼の転勤話が出た時、東京では数十万の家賃を払っていました。当初田舎に越すだけで月に10万円以上コストダウンできる計算でした。今では居住面積が3倍広い家で、家賃の心配はほぼしないでもいい程度にまでコストダウンできました。ここで初めて「選択的に労働しない」ことを選べるようになりました。家賃が低くなったことで、彼の収入だけで食べていけるようになったからです。

昭和の女ですから専業主婦願望はありました。が、実際は氷河期世代長時間労働で働き詰めで生きてきたわけです。40ぐらいからライフスタイルを変えたいとずっと思っていました。有閑マダムな生活はただの夢だけど、収入はあっても残業まみれで食事を作ったり寝る暇もないような生活はもう卒業したかった。刺激や物質的な豊かさよりも、健康的で普通の生活を優先したいと思うようになったのです。

そして田舎では、パート時給は850円が相場です。毎日フルで働いても手取り10万ちょっとです。事実婚なので税金の法的控除もなにもありません。今までより安い単価で時間が削られる選択は何としてでも回避したい。なので先日から株投資を始めたわけです。

今は家賃や食べるものにも困らない、時間は十分あって、投資に回せる貯金も少しある。この基礎条件が揃ったからこそ、働かないで収入を得る方向での勉強や努力を実践に移すことができたのだと思っています。

そして今日も午前中に家事を済ませて暖かい部屋で株価を眺めながら日記を書いています。先月買った株がアップダウンを繰り返して今30万円くらいの含み益となっています。労働しないで30万円稼げると検証結果が早くも出ました。(株に関してはまた別立てで書きますね)

 

うっすら東京に不穏さを感じ、

華やかさや刺激や上昇志向を手放してアラフォーで田舎の落ち着いた生活を選び、

降って湧いた有事にウイルスの不安に強いストレスを感じることもなく、

働けないなら投資で収入を得るという手段も選ぶことができる。

 

不思議な運命やタイミングというものは本当にあるのだと思わずにはいられませんし、

こう生きたいという考えや、推進力や、実際に選択する力を自分が発揮することで、

「なるようになる」という言葉の響きから無責任なイメージが消え、

それは自らが切り拓き「為す」ことでもあるのだとあたらめて実感しました。

 

そしてなによりもこの生活を実現させてくれた夫に心から感謝しています。