東京エスメラルダ

オトナによるオトナだましぃな日記 @田舎

付き合いが長い大人カップルの倦怠期について

うち夫婦(事実婚)はアラフォーくらいから付き合ったのだけど、

大人のカップルも数年経つと普通〜によくある倦怠期に突入しています。

 

籍を入れていないけれど、

もう大人で生涯共にする相手として長くつきあっているカップルって、

こんなときどう対応すべきなのだろう?について考えてみます。

 

そもそも付き合いはじめは、

何歳であっても恋愛モードの魔法がかかっているので、

素敵に見せたい、相手に気に入られたいと思って振る舞いますよね。お互いに。

 

で、一緒に住んで何年も経ってもうお互いの全てをさらけ出すようになる。

 

その中で、そういうのちょっと嫌だわとかここをもっとこうしてくれよとか、

違いや相容れない部分に折り合いをつけて関係を深めていくものです。

 

お互いの良いところも悪いところも知っている。

相手はもう自分の取り扱いをわかっているし、

自分も相手の考えていることがわかる。

 

倦怠期ってそんな時に起こるんですよね。

 

わかった上で、

なんでまた同じこと繰り返すの?

謝れば済む問題なのにごめんも言わないの?

またそうやっていちいち拗ねるのうざいよ!

嫌なのわかってて気をつけないの?わざとなの?

ラブラブな頃と同じを求めてないけれどあまりにも態度悪くない?

当たり前だと思ってない?

 

・・・など、お互いわかり合った上であえて配慮を欠く言動をやりがちになる。

自分がそんな人間だとわかってくれているはずという安心感や甘えが出る。

 

私も付き合い初めの女らしさなどすっかりなくなって、

見かけはすっかり田舎のおばさんになってのんびりしていますが、

付き合った頃のようにありがとうや愛してるという言葉を意識的に伝えるようにしています。

問題ありかもと思ったらその先を予測して早めに切り替えて改善の手を打つタイプです。

夫は自分の欠点として、

「期待しすぎてしまう」「期待が叶ったらすぐ当たり前に思ってしまう」

という自覚があると以前語っていましたがまさに今そのような状態です。

 

たぶん私と夫の性格の問題もはっきり出てきているのですが、

夫はテイカータイプ(相手に要求し奪うばかりの人)

私はマッチャータイプ(要求と譲歩のバランスタイプ)なんです。

なので基本的にマイペースの夫に私が合わせますが、

イカーの夫はそれが当たり前だと思うようになりがちで、

それが常態化すると感謝の言葉もごめんの言葉も出なくなる。

ギブアンドテイクのバランスをとりたい私は与えるばかりで疲弊するか、

たまの要求すら無視されてストレスを溜めるパターンです。

 

で、不満があっても付き合い初めはニコニコ流していた私も、

頻繁に起こると徐々に我慢ができなくなって自己主張したり怒ったりすることが増えます。

 

夫はヤバい時でもギリギリまで先送りするタイプなので、

不機嫌になった私や話し合いから逃げる、

メッセージやメールの返事をしない、

私が機嫌を直すまでひたすら接触を避ける、でやりすごします。

 

クールダウンタイムを持つことは必要だと思いますが、

最終的にコミュニケーションをとらないと前に進みません。

不満は感情的には収まっても溶けてはなくならないのですから。

 

付き合っていた頃からその傾向はわかっていましたが、

関係が安定したことで許されると思って相手はどんどん加速し、

そのうち肝心な時には話し合えるだろうとこちらもそのままにしました。

同じことが繰り返されれば導火線もだんだん短くなるし頻度も上がります。

(夫か家事をしない子供が生まれたらどうなるんだと嘆いてる多くの嫁のみなさま、

育児もしなくてますます大変になってイラつくんだろうなという予想は的中しますよ)

 

そうしてどちらかがうんざりした感情をみせると、

そこでプライドとエゴのぶつかり合いのゴングが鳴り響きます。

一方が機嫌を直して歩み寄る姿勢を見せても、

今度はもう片方が気分を拗らせていて、

双方その繰り返しでタイミングが合うまで長期化することに。

 

ごめん、ありがとう、ですぐに解決するはずのことが倦怠期に入ると、

「またか」「知らねーよ」とコミュニケーション自体を避けるようになり、

会話も減ってそれぞれ独りで嫌〜な感情を抱く期間が長くなります。

それなりに長く一緒にいて扱いがわかりあえているはずなのに、

行動に移さなくなってしまう。

せっかく2人で生きているのに一緒にいるのが苦痛になってしまっては、

なんのために一緒にいるのか意味が見出せなくなります。

 

こうなると良くない考えばかりが頭を巡るもので、

うちはまだ籍を入れていないし法的には何の縛りもないことを思い出します。

大人同士が相手を決めてこれだけ長く付き合ったのにも関わらず、

寄り添ったり配慮したり、

問題解決のためにコミュニケーションすらとらなくなっているなら、

それはもう潮時なのではないか、という考えが頭をよぎります。

 

子供や法的な縛りがあれば別れるのは大変だしデメリットが相当ありますが、

私たちのような子なしのカップルだと物理的には引っ越しだけで別れられる。

それでも今まで別れなかったのは、

恋愛から夫婦・家族として1年1年積み重ねて乗り越えたものがあると信じてるから。

いろいろあったけど確実により良い関係になっているという自負があるからです。

・・・ただそれが自己満足だったり、

良い関係になっているはず、と自分に言い聞かせてるのならどうしようもない。

 

倦怠期には、自分の気持ちに自信が持てなくなるのも特徴です。

相手ともコミュケーション不全に陥るし、

自分の気持ちもよくわからなくなって、

考えることをやめてしまうのが一番良くないなと思います。

 

時がたてば2人ともまたケロッとして日常に戻ることはできますが、

この空白の期間は気泡のように埋まることなくそこに残り続けます。

その上にまた日常が積み重なっていきますが、

気泡が多くなればなるほど脆弱な関係になるのはいうまでもありません。

 

大人同士、頑固で意固地で臆病です。

本当はコミュニケーションが必要なのですが、

それに至るまで時間がかかるし、

それまでの時間をやり過ごすスルースキルが年の功というものかもしれません。

 

若い時のように真面目にぶつかり合うだけが解決策じゃない、

それが大人のカップルの倦怠期を乗り越えるコツなのかな?

 

ーーー余談

なんか思うんですよ、

白黒はっきりつけるとスッキリはするけれど、

結局うまくいくかダメになるかの2択でしかなくて、

ダメになる確率が50%もある行為は解決法として果たして正解なのか?って。

 

なんのための話し合いかといえば、

関係を良くしたり継続するためのものですよね。

そのために話し合うのに、

もう我慢できない別れてもいいんだぜ白黒はっきりつけようじゃないの!

みたいな感じで話し合うのはゴールの方向が全然違うくないですか?

 

いま倦怠期で向き合う気力もなく、

どちらかが常にソッポを向いている状態が続いていますが、

それって白でも黒でもないグレーゾーン状態ということですよね。

 

私は思うんですけど、付き合いを続けるには、

このグレーな状態でいかにやりすごせるかにかかっている。

ぴったり足並みが揃ってないならやめよう、

向き合えないならもう無理だ、

そういう白か黒かの考えだとどんなに相性がいい人でもいつかぜったい終わる。

 

向き合えない、考える気力もない、非常に居心地が悪い、

そんなグレーな状態を受け入れてうまくやり過ごすスキルを身につければ、

また良い時も巡ってくるし、

話し合えるタイミングもやってくると思うんです、よね^_^?