フルタイムで働いているとワイドショーの放映時間帯に家にいません。
専業主婦になって、ステイホームの状況下も重なり、
ヒマでお金がない私が最も時間を費やしたのはワイドショーを観ることでした。
初めてあっちこっちのワイドショーをお腹いっぱい渡り歩いた感想を書いてみます。
どの番組を見るかは司会者？コメンテーター？
そこまで真剣には観ないながら視聴なので原則同じチャネルにしっぱなしです。それでも節目の時間がくれば、なんとな〜く次は何チャンだなとスイッチングしています。
ヘビーウォッチャーである高齢の母親などは、何曜日は何時からあれ観てその次はこれ観てというのが頭に入っており、ルーティーン化しているようです。
どの番組が好きかとか何をよく視聴するかという根拠になるのは、私は司会者ではなくコメンテーターの好き嫌いで選んでいます。
逆に母親などは小倉さん・（かつての）みのさん・坂上さんという、一貫して”ひと癖”司会者で選んでいるもようです。
今をきらめく司会者たちが楽しい
坂上さんの人気ってすごいですよね！どうみても昼の顔じゃなし、最初の頃は素面ではやってないなという感じもしましたが（笑）今やバイキングは若者にも人気が高いらしい。やや報道色強めのグッディを終わらせてmoreワイドショーで拡大するほど坂上さん人気が大きいんでしょうね。あと、生放送だけど番組がきっちり進行しているように感じます。坂上さんは役者さんなのでアドリブなく完全に台本通りに進行するといわれていますし、雰囲気作りも含めてお上手なのでしょうね。帯の生放送のスキルがあるスタッフを集結しているのかも。曜日レギュラーも人気者ばっかりで、年齢層高い売れっ子にわりと社会的な発言をさせるのも面白いですよね。
ひるおびの恵さんはなにもしてない感じなのがいい（笑）取りまわすと言うよりも、比較的専門家にしゃべらせて相槌をうつスタンス。へーそうなんですかーって、聞き手として進行していく。レポーターとか局アナにもちょっと茶化す程度で、パワーバランスをあまり感じさせないのも好感度が高いです。お笑い芸人として超売れっ子とも言えないし、弁が立つ印象もないし、ルックスもよくないし、初めはなんでこの人が司会者に？と思ったのですが、今はタモリさんに近い良さががあるなと思います。
志らくさんについては、短期間で番組が打ち切りだそうですが、コメンテーターで人気があったからってMCに持ってくるべきではなかったかなと思います。ひるおびで喋っている分にはいい感じです。落語家だから喋りが流暢だし、歯に衣着せぬ物言いも小気味良くて、ルックスも良くて、これは他局と差別化が計れるぞと局は思ったのかなー？出演者を見ていても結構いい人がいるけど、やっぱり面白そうな人を取り揃えるだけで番組が成立するわけじゃなくて使い方なんだなと思う。後継番組には川島さんとSHELLYさんだそうで、若々しい親近感を呼びそう。
ヒルナン。ナンちゃんって・・・アッコにおまかせ！とか好きな層が見てるのかな？
スッキリ加藤さん、なんだかんだ言って顔がキレイ。でも全体の面白さって、水卜さんと春菜さんと山ちゃんなどがいて成立していて、加藤さん個人だけだとあの雰囲気にはならないと思う。スッキリって訪日中の外タレに強い印象、コロナ前は生歌披露が楽しみだったんだけどなー。
最後に石井さん。ブーム来ると思ってたよ！全盛期の宮根さんみたいな勢いと色気がある。女性スキャンダルさえなければ全国放送のお仕事いっぱい来るのでは？顔もいいけど声が好きです。言い間違いとか噛んだりすることも多いけど、とにかくすぐ謝る腰の低さというか太鼓持ち体質なのが面白いし、好感度に腹黒さを垣間見せる愛されキャラって感じ。王様のブランチの空白のMCは石井さんでもいいと思う。お清めと言う意味では谷原さん級の清涼感が欲しいけどフジで朝の帯番組をお持ちになるとのこと、密かに期待していた返り咲きは諦めて石井さんに託したい。栞ちゃんを救ってあげてほしい。
コメンテーターは芸能人より専門家が好き
私は芸能人コメンテーターよりも、いろんな専門家の話を聞きたいと思います。政治のことなら元議員とか官僚とか知事とか政治ジャーナリスト、医療のことなら医師か医療系の大学教授、犯罪なら元刑事や検察や弁護士に解説して欲しいです。
おじさんの意見代弁、主婦目線代表など、いろんな人でコメンテーターが構成されるのは必要だと思いますが、芸人や俳優など”一般市民の意見”をわざわざ聞くために長時間を割く価値が、私には見出せません。なぜならば自分と似たり寄ったりの考えや情報しか出てこないからです。いま市民目線で聞きたいと思える人って、アンミカさんと野々村さんぐらいじゃないでしょうか。一般市民役だけどトーク技術が卓越してらっしゃいますよね。
たとえ専門家でも、知識以外にトークセンスがないと厳しいなとも思います。すごく権威がある教授とか政治家とか出てきても、司会者の質問に答えず勝手に持論の展開を始めたり、喋りが下手で内容が薄い割りに時間をとったりで観ていてストレスを感じることも多い。
私はかねてより八代弁護士が好きなのですが、基本的に腰が低くユーモアのセンスもあり、そして番組の流れや意図とは逆でも自分の意見を論理的に述べるし、裁判官の経験があるからか言い方にも全体に配慮した上でちょうどいい落とし所に至っているように感じ、それがわかりやすい言葉で解説される、とてもバランス感覚が良い人と思う。
派手な顔ぶれじゃなくても、業界の経験者や研究・評論をしている人の意見は実生活で知るには限りがあるので、ぜひお手軽にワイドショーで知らせて欲しい。クローズアップ現代を毎回見るほどまじめじゃないし、東大の教授やノーベル学者みたいな頂点の頂点みたいな人が言ってることを全て理解するほどこちらも知的レベルが高くない。そこをワイドショーの専門家にわかりやすく埋めていただけるとすごくありがたいのである。
朝と夜はやっぱりNHKがいい
だるくて忙しい朝はできるだけ簡潔に事実だけを知りたい。そのほかは日本全国のどうでもいい平和なネタで埋めてくれてればいいという考え。芸能人の不倫ニュースも聞きたくないし、コロナ系の話も数字とか今日国会で審議予定とかそういう事実だけでいい、コメンテーターの意見や議論は朝はいらないなー。
学生の頃は、時報がわり＆わんこ＆占いが好きでめざましTVをよく観ていましたが、今は全国ニュースとお天気予報、あとは梅が開花したとか伝統行事の赤ちゃんの餅背負いとか珍しい霧氷が観測されましたとか地方を中心とした平和ネタが一番気分が落ち着きます。
また、夜のプライムタイムは今日のニュースの総ざらえをしたい。ダイジェストだと情報量が少なすぎ、深夜のニュースショーでは長すぎるので、結局NHKの7時か9時のニュースが一番無駄がなくて好きです。
あと圧倒的にアナウンサーの読み方が聞きやすい。民放って特に情報番組は早口だし、他人の言葉に被せたりもするので聞きづらい、と歳をとってから特に思うようになりました。明瞭な声と滑舌で正しい日本語を使って聞き取りやすく伝えられることの快適さって大事。
長寿番組はだんだん司会者の態度が鼻についてくる
名実ともに人気司会者になっている人って、どうしても一定期間見てるとスタッフやなじみのゲストに対する態度が気になってきがち。司会者そのもの＝番組の雰囲気になってしまうので、それが心地よい時は良いのだが、司会者の力が強い番組は飽きてくると今度はその雰囲気が澱んで見えてしまう。
その最たる例をあげるなら宮根さんかなー。ノってる時は際どいトークも小気味よくて本当に売れっ子で輝いてました。地方局からスター司会者が出るのってすごいこと。でもひさしぶりに観てみると、ああもうこの人はトップではないなとよくわかります。
アナウンスがちゃんとできていないまま進行するようになってしまっていた。読み飛ばしたり噛んだり言葉が不明瞭なまま雰囲気で進行しちゃってる。みのさんや小倉さんは加齢が進んでも、できるかぎりアナウンサーとしての技術は保っておられたと思いますし、関口さんは俳優ですが驚くほど衰えが見えません。宮根さんはアナウンサーとしての技能が衰えていると感じました。
そして司会者としても・・・な感じ。コメンテーターの肩書きを読み違えたまま平気で進行したり、コメントを再三遮って番組意図に沿うよう強めに言い直すのも失礼に映る。スタッフとの掛け合いも馴れ合いというよりぞんざいで、ご自身のスタイルに飽きているのではないかなぁ。古舘さんみたいにコメンテーターとして参加して好き勝手言うほうが宮根さんの良さが活きると今は思います。
土日のまとめワイドショーはエンタメ要素高し
ワイドナショーとかサンジャポとか正義の見方とか、ニュースをネタにしたトーク番組ですね。 情報番組というよりは時事ネタのトーク番組みたいで面白いです。これは司会やゲストが好きな人だから観るって感じですね。
TVerアプリでは他地方の番組も見られるので地方番組のことも触れておきますが、私は辛坊さんの「そこまで言って委員会NP」と上沼さんの「クギヅケ！」が好きです。
そこまで言って・・・は専門家パネラーが議論し合います。結構有名な元大臣とか超エリートの元官僚とか他にも研究者や人気ジャーナリストが出ているのですが、地方番組なのでみんな全国放送よりリラックスしており、ストレートな意見や言葉がバンバン出てきて面白いです。昔は橋下さんとかも出てたし、基本「ピー」音が入る感じのノリの番組です。比較的外交ネタが多いです。
上沼さんの番組は芸能ネタが面白い。不倫をしたゲストをこっぴどくけなして落として視聴者の溜飲を下げ、少しエエ話にして最後に笑いにする。やっぱり一流のしゃべくりの人だなぁと思います。
間に流れるCMの移り変わりになごむ
洗剤とか家電のCMが多いのでついつい商品を覚えてしまいますね。刷り込まれてしまうというか。洗剤のCMの出演者がもはや主婦の女優ではなく、若いイケメン俳優ばかりなんですね！驚きました。確かにその方が真剣にCMを見ますね（笑）
あと、若く見える化粧品とかシミが消えるファンデーションとか、昔ながらの年齢化粧品のCMが今でも変わらず流れていてやぼったさに懐かしさを感じました。
家事をしながらBGMがわりに試聴するのにちょうどいい
ワイドショーって時間と顔ぶれを変えて同じネタを1日中しているので、途中で離脱しても次の時間帯や番組でまたキャッチアップできる便利がいいですよね。
デバイスに飛ばせばキッチンでもどこでも観られるし、音だけでよければBluetoothイヤホンで聴きながらトイレ掃除でも風呂掃除でもできる。
一つの番組は数時間にわたって長めにやってるのでこまめにチャンネルを変える必要もないですし。
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昨年から今年にかけて、人生でこんなにワイドショーを見てたことはありません。
若い時は好きではありませんでした、
不倫ネタなど番組内容のレベルが低すぎたりトレンド情報も時期がズレていたり、
頭や感度のレベルの低〜い視聴者に向けて作られているようで、
すっごくつまらないと思っていました。
でもいま自分が歳をとってちょうどいいくらいになったんですね〜（笑）
ネットは使えるにせよ確実に興味は減り情報弱者になりつつある。
ワイドショーは私の日常の、
そして楽しみのひとつに新たに認定されました！
