東京エスメラルダ

オトナによるオトナだましぃな日記 @田舎

【アラフォーからの事実婚】入籍のタイミングと海外移住①

アラフォーで出会った人と付き合って同棲して数年経って事実婚状態です。

2人とももういい年で子供ができることもないので入籍はしなくてもいいと考え、長く付き合う中で入籍が必要になったらその時考えよう、それまでは事実婚でということで合意しています。

そして事実上夫婦として田舎で住み、私は専業主婦をして暮らしているのですが(経緯詳細は過去記事「婚活」カテや「事実婚」カテをご覧くださいまし)、ついに「その時」がきてしまいました。彼の仕事の都合上、そろそろ海外へ戻ることになりそうなのです。

今回は、事実婚→入籍のタイミングとか海外移住についての懸念を書かせてください。

 

こうなることは初めからわかっていたが

付き合い始めたころからこうなることは理解していました。事実婚を選んだ隠れた理由として、”彼が外国人”ということがあります。普通に日本人同士で入籍しても面倒なのが名義変更、外国人ともなるとより手続きが複雑です。・・・であればいっそ彼が帰国するタイミングでもろもろ一緒に手続きでいいんじゃね?(それまで関係が保てば)という予定でおりました。

そういう感じで彼の仕事の都合により都会で共働き同棲カップル→田舎で事実婚の専業主婦として暮らすことになり、この度彼の帰国の予定が見えてきて入籍が現実的な距離に浮上してきたのですが、コロナ禍で状況が変わって1年ちょっとの予定だった田舎暮らしも3年を超え、この間に経済状況や心境の変化などがありました。

わかっていたこととはいえ、中年になってからの海外移住はきついという気持ちが年々強くなってきたのです。30代前半の元気な頃や数年間という期限付きなら海外生活も楽しめると思うのですが40過ぎから一生かけて、移民として言葉や文化の習得をもう一度やり直すことは年齢的に本当に大変だと思うし、毎日ストレスの多い生活になるだろうなぁと腰がひけてしまいます。

 

親の高齢化の問題

これも始めから想定内ではありましたが、親の高齢化の問題があります。

予定通り行っていれば親の介護について考えるまで年数に余裕があるはずでしたが、コロナ禍で移住そのものの予定が数年単位でずれてしまって、見込んでいたバッファもショートし前ほど時間的な余裕はなくなっています。幸い親は今この瞬間は元気で自立していますが、高齢者の数年の進行は楽観視できません。

親の介護が始まれば私だけ日本に戻って一時的な別居婚になることを想定していますが介護は数年〜10年は続くでしょう。移住して4〜5年経ってある程度慣れていれば、日本で数年介護→元の海外生活への順応も楽でしょうが、行って慣れる前に日本に戻らねばならない事態になったら・・・ってますます消極モードになってしまうんです。(本人の意志を尊重し、高齢の親を海外へ一緒に連れていくことは考えていません)

 

いつの入籍がベターなのか?

彼側に必要な時間は仕事の具体的なスケジュールが決まることと、彼の親の家の売却や墓の問題(実家は日本にある)です。私はとても遠方への物理的な引っ越し準備、親の見守りを遠隔でするための準備、渡航前の健康診断(治療が必要ならなるべく日本で済ませておきたい)、そして国際結婚に必要なさまざまな書類手続きなどなど準備せねばならないことがたくさんあります。

準備に1年は必要だと見積もっていますが、じゃあどのタイミングで入籍するのがベター?ってことも考えねばなりません。

入籍によって私はさまざまな名義変更を伴うので、先に入籍しないといろんな準備が先へ進まない。彼の方は家の売却や墓じまいや仕事の段取りが決まってから、入籍という書類がらみのことは最後に短期間で一気にやって一緒に帰国するのがよいと考えているようです。

本音を言えば、手続きのことを考えると入籍は早くしておいた方がいいと思いますが、海外移住への懸念がまだ払拭されていないので、入籍せずに先に現地で少し暮らしてみたいのです。

観光ビザなどで現地でとにかくお試し同居をしてみて、日本で暮らしていた時とどれほど違うか、想定していた暮らしができるのか、移住先の街の治安はどうか、彼はちゃんとサポートしてくれるかなど、安心してから正式に移り住みたいとも思っています。

でもこれって私側の都合だけを考えた案で、彼側にしてみたら、後で「やっぱり海外無理だわ別れて日本に戻る」と私に言われるリスクを残したまま連れて行くことになるわけです。彼は私と暮らす想定で家を探したり買ったり仕事を受けたりするわけですから、私がどっちつかずな状態で行くことは彼にも迷惑がかかります。

 

親友に相談してみた

付き合った当時から想定していたことで、考える時間も数年あったわけですが、その数年の間に海外移住に対する自分のモチベが上がらなかった(むしろ下がった)ことは想定外でした。以上のことをとりあえず数十年来の親友に相談してみました。

親友は「とりあえず行け」「親のことは一旦置いといてその時がきたら対処しろ」「行くなら妻として最初から一緒に行け」という意見でした。

とりあえず行け、というのはその親友ならではの性格で(笑)なんでもやってみなさい、やってダメだったらいつでも戻ってくればいい、というフレキシブルな思考由来です。長年友達をやっていて、計画し過ぎて不安要素を見つけて悩むたちの私はリアリストの彼女から何度もこの言葉で背中を押してもらってきました。

親のことはその時対処しろというのは、彼女はすでに親と義両親を見送っており、経験上介護は準備した通りにはならないものだと言っています。どんなに準備していても想定外にいきなり深刻な状態になることもあれば90歳まで平気で一人暮らしできる場合もある。将来のことをあれこれ不安がって自己の現実をストップしてしまうのは良くない。親と24時間連絡がつくようにwi-fiや見守りサービス、行政や親戚と連携しておいて、何かあればすぐに帰ってこれる交通費だけ持っていればいいと。

行くなら最初から行け、というのは、私に覚悟を持てという意味でした。彼についていくと決めたなら、ましてや海外なら、私が早く慣れることが最重要課題であると。相手に整えてもらおうとかお試し移住とかではなく、住む土地や家探しやライフスタイルを一緒に彼と作り上げることが夫婦としての共同作業の一歩なのではないかということでした。これは言われてハッとしました。不安や築き上げることを一緒にすることが夫婦であり家族になるということなのだと。

親友にいろいろ言ってもらって、初めからわかっていたことなのに決断を先延ばしにして私も結局覚悟が持ててなかったなと自覚しました。親の介護とかなんだかんだは覚悟が持てないことの言い訳に過ぎないかもしれません。もっと言えば、その辺の覚悟もなくそんな人選ばなきゃよかったじゃんということになります。彼を選んだことは後悔ないし一緒にいたいし、2人の努力で数年乗り越えてきた自信もある。予想外だったのは海外移住への拒否反応で、それをどう払拭するか自分だけでは埒が明かないと思いました。

介護など私の問題は私で対処する覚悟はあるけれど、彼都合の海外暮らしに対する不安の払拭は自分1人では無理です。やっぱり2人の暮らしのことなので彼ともっとよく話し合わないといけないと思いました。

 

彼の考えとか都合とか、別れる選択など次回②に続く・・・