東京エスメラルダ

オトナによるオトナだましぃな日記 @田舎

ウイルス禍:Switch「どうぶつの森」は鬱を救うかもしれない

コロナ鬱だわー、という言葉が友達の間でもよく言われる様になりました。

感染への不安、毎日の感染対策の疲れ、生活スタイルの急変、人との交流の激減、

旦那の機嫌が悪い、子供が勉強しない、テレワークで息が詰まる、

みんなみんなストレスでお腹いっぱい!

 

私も考えない様にしているのですが、なんだか気持ちが塞ぐ日が多くなってきました。

当面どこにも行けないし、気晴らしになればとゲームを買うことにしました。

友達のおすすめで「あつまれ どうぶつの森」を買ってみることにしました。

このソフトのおかげで鬱にならずに済んでいるのでは・・・と思うことを書きます。

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この世界観がストレスから解放してくれる

ゲームを卒業した大人の初心者でもハマる楽しさとは

内容は、なにもない無人島の住民となって島を自分好みに開拓していく、というものです。

木を切って必要な家具を作ったり、道を整備したり、どうぶつの住民と交流したりするだけ。競争したり、びっくりする様なイベントが毎日起こるとかではありません。

何度も挑戦して腕を上げなきゃとか、クリアしなきゃとか、何時にアイテムとらなきゃとか、そのような急かされるものが一切なく、いつでも始められるしいつでも止められるのが、仕事や子育てや家事など本業の大人のスキマにちょうどいい感じです。

自然のものを集めてアイテムを作ったり、昆虫採集で収集をコンプリートしたり、島の景観や部屋の中やアバターの容姿や服に自分のファンタジーを丸ごと反映できるところが、子供向けと侮れないような完成度や達成感があります。

 

ただただ平和な島の世界観

どうぶつの森の中では、理想的な平和な世界が存在しています。

打ち寄せる波や砂を踏み締める音、風に揺れる色とりどりの花々、四季の移ろいを感じさせる昆虫や魚、満点の星やちぎれゆく雲、キラキラ光る水面。どうぶつの住民はみんな近づいてきて、話しかけると笑顔で見送ってくれ、物をあげてももらっても喜んで受け入れてくれます。

反対に絶妙に現実的なのもちょうどいいんです。結構キツいマイホームローンとか、乱高下する株まで存在するのが笑えます。自分で作らないとイスひとつないんだとか、作るには山を登って木を切らなきゃ行けないんだとか、洋服を買うには果物を収穫して売却してキャッシュを持っておかないと行けないんだとか、労働ベースになっている(そして株で一攫千金もねらえる)というのが、このくらいの労働で楽に暮らせればいいんだけどなあというファンタジー具合が心地よかったりします。

 

気がつくと黙々と土木工事をやっていた

スマホプリは一方的に配信されるイベントをこなす受け身なゲームが多いですが、Switchの「どうぶつの森」はカスタマイズの自由度が高い作業を自発的に行うため、気がつくと何時間も川の流れを変えたり、崖を削ったり、道路に敷き詰めるタイルの配置を試行錯誤したり、黙々と土木工事に没頭していることがあります。

あるいは、花の苗を配合し新しい色の花を咲かせたり、木々の配置換えや花壇の飾り付けで日が暮れることもあります。他にも服もドット絵でデザインできるので、好きなアニメやドラマのキャラが着ていた衣装をドットでチマチマと塗り絵して作っていくこともできます。

完成をいくらでも先延ばしにし、何度でもこねくり回すことができ、自分だけの何かを作りあげることができる、終わりのない手作業がこの世界には存在します。

 

心地よい自然環境・誰も傷つけない平和な社交・没頭できる手作業の三拍子

まさにストレスの軽減のための要件が三拍子揃っていると言っても過言ではないのでしょうか。

四十路を超え女性ホルモンのバランスの乱れで鬱々としたりめそめそしたりする日も増え、なすすべもなくそっと静かに安定剤を飲んで耐えてきた私でしたが、どうぶつの森を始めてからというもの、安定剤の出番が減り、胃腸の調子も良く、漠然とした不安感が減り、明らかに心身が安定していることを実感しています。

以下は私の毎日の「どうぶつの森」の世界です、しばらくバーチャルな世界にお付き合いください・・・

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スタートボタンを押すとのんびりしたイントロが流れ出し1日が始まる。家のステレオから流れるボサノヴァを聴きながら身づくろいをする。今日は崖の工事をしたいからポップな作業着にツインテールにしよう。

玄関の郵便受けをチェックして、住民からのお手紙や通販で買った物を受け取る。増築した部屋を充実したキッチンダイナーにコーディネートしていて、届いたコーヒーミルと包丁セットを配置して外出。

まず花壇エリアに行って、じょうろで蕾に水をひととおりやる。光る水滴を見ると心が潤う。そうしていると島のどうぶつたちが視界に入る場所でうろちょろし出す。お気に入りの子から声をかける。自分のことをお話ししてくれたり、昨日やった道路整備を褒めてくれたり、プレゼントをくれたりする。みんなかわいくて親切だ。

天気がいいから音を大きくして砂浜をあるく、砂を踏み締めるサクサク音は気持ちいい。あえて靴を履いていない日は裸足の足の裏の感触を想像する。潮が引いたばかりの朝の砂浜は少しひんやりしているだろうなぁ。大きな魚影を見かけたら戯れに釣ってみる。コントローラーが強めにブルブル振動して釣り上げた感がハンパない。まるで力を使った気がする。

今日は現実世界が肌寒い、、、焚き火の近くのビーチチェアで寝っ転がろう。そういえばお腹が空いた気がする、フルーツを採ってひとつかじってみる、咀嚼音と飲み込む音で食べた気がする。

そうだカブ価をチェックしなきゃ、商店に聞きにいく。買値の1.5倍か・・・とりあえず半分売却して利確しとくかな。儲かったその足でブティックに行き、日替わり商品チェックしてかわいい帽子があったら買おうかな。

今日は西の崖をいい感じに削って滝から川にかけての景観バランスを整えよう。その前に生えてる花や木を一旦移植しないとな。崖の上の土地には見晴らしのいい和風の温泉リゾートを作りたいから、他の島に竹とかを伐採しにも行こう、竹林と竹製の和風家具を作ろう・・・

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とまあ毎日こんな感じで、

完全にもうひとつの世界に没頭するわけであります。

見て聴いて心地よく、

交流して癒され、

収穫や土木工事など意外とコツコツ単調な手仕事が多く小さな達成感の連続です。

 

たまに家人が寝静まった後、大画面TVに映し出します。

小さいディスプレイでは気づかなかった細かい描写や、

性能の良いスピーカーから今まで聴こえてなかった小さな音が拾えます。

なにもせず、夜のお花畑に座り、

星空をバックに揺れる花と風の音を流しているだけの時間も癒されます。

 

ひとときだけ現実から完全逃避して、没頭して、

心身が落ち着いて、元気が回復して、

さあ現実世界に向き合おうという気になれるのです。

 

悲観的なニュースをずっとみていたらこんな平和な気持ちにはなれないでしょう。

少量の毒のようにストレスは心身を蝕みます、

鬱っぽくなりがちな毎日の心のリセット装置として、

どうぶつの森を試してみてください!

 

お題「#おうち時間