東京エスメラルダ

オトナによるオトナだましぃな日記 @田舎

コロナが収まるまでの数年、地方暮らしをおすすめしたい。

リモートワーク可能でお子さんの受験の問題も大丈夫なら、

地方で数年暮らすのも悪くないと思いますよ、というお話しです。

 

うちは夫の仕事の都合でたまたまコロナ前に東京から地方へ引っ越しました。

その後世の中がコロナ禍になりましたが、

仕事の売り上げや経営状況の心配以外の、

一般的な生活面での影響はほぼ受けずに暮らせていると言えます。

コロナ禍で田舎暮らしを検討中の人も多いとききますので、

私なりのおすすめを書いてみますね。

 

地方暮らしのいいところ

とにかく密にならない。人口密度が低いので東京並みに混むということがまずないです。みんな車社会ですし道が歩行者で混む、というのをみたことがありません。お店やモールも数が少ないですが、土日ですら都会に比べれば全然空いています。歩いてコンビニに行って買い物して帰ってくるまで、出会ったのは店員と数メートル離れたところにいるおばあさん2人だけだった、みたいなことがよくあります。スーパーの店内ですら数えられる人数しか客がいないこともしばしばです。

人口に対して全体的に空間にゆとりがあるように作られていますので、東京のように毎日なにをするにも過密だったり並んだり狭かったりというストレスは皆無に等しい。人と密であることに過敏にならざるを得ない状況というのは神経をすり減らしますよね。今しばらく感染を避ける配慮が続きますが、とにかくそういう機会がもともと少ないことは精神衛生上かなり助かりました。

お役所や病院や銀行や郵便局の対応が丁寧。お年寄りが多いので割とシステム全体がゆったりしているし、じっくり丁寧に対応してもらえます。コロナに感染したらそうも言ってられないでしょうが、日常生活の手続き類はメインユーザーが高齢者ですので優しく丁寧です。

他、田舎暮らし悪くないぜという過去記事貼っときますね↓

tokyoesmeralda.hatenablog.com

tokyoesmeralda.hatenablog.com

 

ひとつ困ることを書くならば、働く場所があまりないことです。パート先でも求人は少なく通える範囲ではなかなか条件を選ぶことも難しいので、働き場所を探す前提での移住はあまり現実的ではないかもしれません。

 

農村・山間地帯ではなく地方都市に住む

都心で住んでいた人がいきなりド田舎に移っても、生活や習慣に馴染むのにかなり時間がかかります。定年後は田舎暮らしをと入念に準備をしていっても、半農の自給自足の生活がうまくいかなかったり、田舎の人との人間関係がこじれて都会へ戻ったという話もよく聞くじゃないですか。

私は田舎といっても農村地帯や山林ではなく、地方都市(付近)に住んでいます。コロナ禍で都心脱出を考えておられる方は、まず地方都市に移り住んでみられてはいかがでしょうか。

地方とはいっても県庁所在地やそれに次ぐ第2都市部は比較的都会です。東京の23区外と比べても家賃もぐっと安く、暮らしに必要な施設にも近い立地を選べるかもしれません。出社の必要もほぼない、集まりやイベントも思いっきり楽しめない今、なにも中途半端に家賃が高くて狭い都会にいるメリットがどれほどあるでしょうか?

田舎暮らしというと農村や山間部や島を思い浮かべるかもしれませんが、ほどほどに空いていてほどほどに利便性の高い地方都市あたりがちょうどいいと思います。

  

新幹線・特急停車駅や空港に近ければ、出張や緊急対応もできる

リモートワークでも、たまには出社や出張しないといけない場合もあるでしょう。実家のケアなど、車では移動できない距離の場所へ行かなければいけない不急不要のことも当然出てきますよね。

新幹線が止まる駅か地方空港に近い場所に住んでいれば対応は十分可能です。非常事態宣言中は往来をしないなど、あらかじめ会社とのすり合わせをしておけば実現不可能なことではありません。

東京や大阪や名古屋や福岡など、主な都会と新幹線や特急や飛行機1本でつながっている地方都市は結構あります。月に1回とか年に数回なら(非常事態宣言中を避けたり時期の調整ができることが前提となりますが)、距離は離れていても往来の手間や時間は少なくて済みます。

うちは夫が完全リモートワーカーですが、もしどうしても行かなければいけない!となれば、東京の会社までドアトゥードアで2時間以内に行けます。私もたまに実家のケアに帰省しますが2時間半です。新幹線や特急・飛行機が利用しやすい立地であれば、何百キロも離れているのに日帰りも可能です。うちは偶然そのような環境だっただけですが、いざという時助かるわ〜と実感しています。

あと、特に新幹線や特急などが停車するJRの大きい駅は、地方でも比較的デパートなどのお店も充実しています。毎日行くわけではないので最寄駅である必要はありません。ちょっと買い物したい時にそのような中心街へ出やすい場所でしたら、物資や娯楽という面で困ることもまずありません。

 

数年ならご近所付き合いも割り切れる

田舎といえば、ご近所付き合いや人間関係の濃さになじめないという心配はつきものですよね。うちはそもそも初めから期限付きの異動ということもあり、町内会の役割や集まり的なことは免除してもらっています。

自治会長さんにご挨拶に行ったときにその辺の事情は先にお話ししました。ずっと住むわけではなく最短1年でまた出て行きますと。大変お優しい会長さんで、まあそれならと町内会費なども免除してくださいました。結果的にコロナ禍で身動きが取れず期間が無期延期状態なのですが(笑)

隣近所へのご挨拶やゴミ出しなど最低限のマナーは守るとしても、それ以上の深い関わりはあえて持たないようにしています。会釈だけにして話さないようにするとか、話しかけられても適当に相槌を打ちつつ微笑み去るとか。転校が多い子供が身につけている処世術というか、明るく感じ良く、でも深入りしない距離感をとっています。

私たちは所詮よそもの、いまちょっとお世話になってますがずっと居るわけではありません、いずれ数年のうちにはまた出て行きます、地元の皆様のお邪魔はしませんしご迷惑もかけません、コロナが終息次第いなくなります、なのでそこんところよろしくね!というオーラを出しています。都会から変な奴が来てると違和感を持っている地元の人も中にはいらっしゃるかもしれませんが、好きになってもらう必要もないし嫌われててもどうせすぐ出て行くしと思えば気にもなりません。田舎でも接点を最小限にしたドライな人付き合いは可能です。

 

コロナ禍で配慮していること

都会と地元、どちらかで感染者爆発的に増えている時や非常事態宣言中、地元の医療状況が逼迫している時は、往来をしないで済むように調整しています。仕事はほぼオンラインで済ませ、実家のケアも感染が落ち着いている時期を狙ってサクッと帰省しますし、友達と飲み会などもしません。

県を越えての移動が可能な時期でも、前後2週間は検温し味覚の変化がないか体調管理の記録をつけます。そして行く前も帰ってきてからもなるべく家に籠るようにして外出を避けます。特に通院の予約が入っている時は予約を延期するなど留意します。地方はそもそも病床数が少ないので、都会から持ち帰ることだけは絶対にしないよう、たぶん子供を都会の大学に行かせている地元の人よりも気をつけています(笑)

実家の車を拝借しているので県外ナンバーなのですが、実家の地域の感染者が増えている時はあまり遠出しないようにしています。周囲のお店は居住者だと覚えてくれていますが、観光客が来るような場所だと間違われることがあります。 嫌がらせを受けたことは一度もありませんが、無用なトラブル回避の意味でも連休中に地元の観光地周辺に行かないよう配慮しています。

 

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以上です。

リモートワークのお一人暮らし、ご夫婦二人暮らし、まだお子さんが小さい場合は、

都会をほんの数年離れることもできない話ではないと思います。

通勤電車が怖いとか、

ワンルームの壁と天井に押しつぶされそうとか、

子供を公園で遊ばせることすらできないとか、

夫婦共リモートワーカーで1LDKで24時間一緒で息が詰まりそうとか、

ちょっとオカシくなりそうならちょっと場所を変えてみてもいいかもしれません。

 

私は偶然にもコロナ前に東京を脱出しました。

そして上の過去記事の通り、田舎に越していて本当良かったと思っています。

TVから東京の不安やストレスが手にとるように分かります。

今東京にいたなら私は通勤電車で不安になりながら派遣切りに怯えていたでしょう。

高い家賃をどう払うか常に胃の重みを感じていたでしょう。

 

都会暮らしを一時手放した今では、

ガラガラのスーパーで買い物をし、

夫と庭でワインを飲みながら、

今日も1日誰とも会わなかったねぇ、

マスクもずいぶん安くなったねぇ、

あなたの煮込み料理も上手くなったねぇ、

昨日と変わらない今日に感謝だねぇ、と心穏やかに過ごしています。

 

長い一生のうちの数年です。

今なにを優先するか、何十年も先のことは難しいですが、

ここ数年の将来設計なら一時的にコロナ仕様に変更してみる価値があるかもしれないし、

この数年を健やかに過ごせるかどうかでその後の一生が変わるかもしれないですよね。

穏やかですよ、密にならないですよ、家賃安いですよ、家広いですよ、

地方暮らし悪くないですよ・・・というご提案でした。